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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

夏の白和え三昧

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暑中お見舞い申し上げます。

七月なかばの京都。
京の夏の風物詩ともいえる祇園祭の真っ只中です。

今年は、
16日の宵山が土曜日、
17日の山鉾巡行が日曜日、
24日の後祭も日曜日…
例年より更に多くの人で賑わうのではないでしょうか。

011















そもそも、八坂神社のお祭である祇園祭は、
疫病が流行った平安時代に、疫病退散を祈願したのが
その起源です。

それから、1000年以上も受け継がれてきて、
(戦争…古くは応仁の乱、そして、第二次世界大戦…
などで中断があったものの)
また、一昨年2014年からは、7月17日の前祭(山鉾巡行と神幸祭)と、
24日の後祭(山鉾巡行と還幸祭)とが元のかたちで復活しました。

注目を集めるのは、宵山と山鉾巡行ですが、
他にも見所色々いろいろ。

17日 山鉾巡行が終わって夕刻から始まる神幸祭。
神輿が八坂神社の町内をねり歩いて
四条寺町の御旅所まで行く神幸祭は迫力満点。
八坂神社石段下に神輿が集結し担ぎ手たちによって披露される神輿の技は
必見です。(18:30ころ)

24日の後祭山鉾巡行と花傘巡行の後の還幸祭は、神幸祭とは逆の
道のり。夕方5時頃に御旅所を出発下神輿は、夜の9時から10時頃に
八坂神社に還幸。
こちらも、熱気みなぎる御神輿は 神幸祭と同様、見ものです。

013
祇園祭のコンチキチンの音を聴くと、

この夏、無病息災で過ごせる、と聞きます。

これからの猛暑にそなえ、「食」でも、しっかり
栄養を摂って、元気に過ごしたいものです。

暑さで食欲がなくなりがちなこの時季、
お豆腐とごまを使った白和えはいかがでしょう。
白和え、というと手間がかかるイメージがありますが、
和える材料の選び方次第で、手軽にできます。

今回は、夏野菜の枝豆やプチトマト、コーン、三度豆に
生ハム、チーズと、ちょっと洋風の素材で和えてみました。
良質のたんぱく質と野菜のビタミンで、夏仕様の白和え
是非お試しください。


020

◆白和え~3種~
【材料】白和え衣<豆腐 150g、 白練りごま 30g、 
        うす口醤油・砂糖・白みそ 各小さじ1弱、    
        塩・みりん・だし 各少々、 白すりごま 少々>
   A <枝豆と生ハム>
   B <プチトマトとわかめとコーン>
   C <三度豆とチーズ>

【作り方】1.豆腐は水切りして、泡立て器で混ぜ、白和え衣の材料を
      加えていき、味とかたさをととのえる。
    2.1の白和え衣で、A、B、Cをそれぞれ和える。


   ※ 豆腐は、木綿、絹ごし、お好みの方を使って下さい。
     木綿で作ると、ざっくりした素朴な感じに、
     絹ごしで作ると、なめらかでやわらかな食感になります。
    

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
白練りごま






すり白
すりごま(白)








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七夕の日に~そうめん稲荷

七月に入って急に蒸し暑くなってきました。
きょうは、七月七日。

二十四節気の「小暑(しょうしょ)」であり、
五節句の「七夕(たなばた・しちせき)」です。

「小暑」は、
いよいよ暑さが本格的になるころ、
セミが鳴き始めるころ、
梅雨明けが近づくころ。

数日前から、猛暑日となっており、また
昨日、今年初めて蝉の鳴き声を耳にしました。
梅雨明けが近いかな…と思わせる天候でもあり、
まさに、暦どおり・・・という感じです。

そして「七夕」ですが、
五節句とは、次の五つの日です。

 一月七日の人日(じんじつ)…七草粥をいただく日
 三月三日の上巳(じょうし)…桃の節句
 五月五日の端午(たんご)…菖蒲の節句
 七月七日の七夕(しちせき)
 九月九日の重陽(ちょうよう)…菊の節句

七夕の日には、彦星と織姫が天の川を渡って
年に一度、めぐり逢える、という伝説があります。
毎年、空模様がよくないことが多いのですが、今宵はどうでしょう。

子どもたちは、短冊形の色紙に 願い事を書き、
笹に結んで七夕に願いを託し、色紙で星など飾りつけをします。
平和を願う短冊もたくさんあることでしょう。
 
そして、
七夕といえば、そうめん。
白く流れるような姿が、天の川に見立てられているだけでなく、
素麺は、平安時代から、七夕に宮中でお供えされていたそうです。

といっても当時は、今のようなそうめんの形状ではなく、
中国から伝来した「索餅(さくべい)」という麺。
中国の故事で、索餅を供えるとはやり病にかからないという言い伝えがあり、
そこから、日本でも七夕の行事食として根づいてきたようです。

のどごしがよくて食べやすく、消化もいいそうめん、
急に蒸し暑くなって食欲がなくなりがちなこの季節にぴったりですね。

いろいろな具を加えると、彩りもよくなり、栄養価も高まります。
きょうは、ちょっと珍しい、そうめん稲荷を作ってみました。
稲荷ずし用の味付けした油揚に、寿司飯ではなく、そうめんが
入れました。

そうめんに金ごま油をからめたので、
そうめんがくっつかず口当たりがよく、風味もいいのです。

七夕らしく、錦糸卵やオクラ、トマトをのせて…。
ほかに、海老やカニかま、胡瓜や海苔、ねぎ、青じそなどの薬味、
お好みの具をのせて、作ってみてください。

010

◆そうめん稲荷
【材料】
  いなり寿司用のお揚げ煮 8枚  
  そうめん(乾)約100g、 金ごま油 小さじ1
  めんつゆ 大さじ1~2 
  白すりごま大さじ2、 白炒りごま 少々
  オクラ4本、プチトマト2個、
  錦糸卵 1個分、 みょうが少々

 
【作り方】
   1.そうめんは、半分に折って、表示よりやや短めの時間にゆで
     (心もち固めのゆで上がり)、水洗いしてザルに上げ、
     水気をきっておく。
   2.1のそうめんにごま油を混ぜ、めんつゆ、すりごまも混ぜる。
     (味をみて、やや薄味にしておく)
   3.いなり寿司用のお揚げに、2のそうめんを軽く詰めて、
    上に、茹でたオクラの小口切り、トマトの粗切り、
    錦糸卵、みょうがの細切りを飾る。

   ※ お好みで、おろし生姜、七味、練り辛子を添えてどうぞ。

※ いなり寿司用のお揚げ煮(8個分)
     寿司揚げ(小さめの油揚げ)4枚
     A 【だし150cc、 酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
      砂糖20g 】 
     ※寿司揚げは二つに切り(横か斜めに)、熱湯で2~3分
      油ぬきして、軽くしぼる。Aを煮たてたところに、寿司揚げ
      を入れて落し蓋をして汁気がなくなるまで煮て、冷ます。

※ めんつゆの材料と作り方 (つけつゆ)
       だし(かつお・昆布・干しいたけ)1カップ強、みりん 大さじ3 
       濃口醤油 大さじ3、 かつお節5g
       ※ みりんを煮立てたところに、醤油、だしも加えて、
        弱火で煮てフツフツすると、かつお節を入れて、
        軽く煮てから、こして冷ます。
  
【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油




すり白
すりごま(白)




いり黒
炒りごま(白)





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栄養豊富ならっきょうで…

ここ数日、
梅雨前線が活発なようで
京都では雨模様の日がつづきます。
梅雨明けが待ち遠しいですね。

九州など、局地的に大雨が懸念される所もあり、
土砂災害が起こらないことを願うばかりです。

さて、
梅雨時は体に変調をきたしやすい気候、
風邪や倦怠感、体の冷え、などで体調を崩されている方、
いらっしゃいませんでしょうか。

梅雨の時期ゆえ一日のうちの温度差も激しく、
また冷房の影響もあり、
自律神経が乱れがちになります。

こんなときにおすすめの食材、
それは、らっきょうです。

らっきょうは、驚くほど栄養豊富!

風邪予防、また ひいてしまった後の咳や痰を鎮める効果、
消化促進、疲労回復効果、保温作用、
血液サラサラ効果に抗アレルギー効果、
糖尿病など生活習慣病の予防効果、
繊維質の働きで便秘予防効果…等など。

また、この時期、湿度が高いためカビや細菌が繁殖しやすくなり、
食中毒の危険性が高まりますが、
らっきょうには殺菌効果もあります!

意外なほど栄養のあるらっきょう、
カレーのお供だけでは もったいないのです。
一日5、6粒で十分効果があるそうなので、
是非、毎日の食卓に登場させたいもの。

きょうは、このらっきょうに、今が旬のみょうがを合わせた
一品を紹介します。

みょうがは、特有の爽やかな香りが特徴。
その香り成分には、脳を刺激して、頭をシャッキとさせ眠気を覚醒させたり、
胃の働きを活発にして、食欲を増進させたり、また、
発汗、呼吸、血液の循環などの機能を促す作用もあります。

らっきょうとみょうがのダブルの働きで、
梅雨のこの時季に、身も心も快調に過ごせればいいですね。

らっきょうの栄養成分は、漬け汁にも出ているので、
漬けた甘酢も使って、是非作ってみてください。

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◆ らっきょうとみょうがと油揚げの和え物

【材料】(作りやすい量)
   らっきょう 15~20粒、 みょうが 2本、 油揚 1枚
   らっきょうの漬け汁 大さじ1~2、 ごま油 少々
   白すりごま 大さじ1~2、 きゅうりなど青み 少々
【作り方】
   1.らっきょうとみょうがは縦半分に切り、太目のせん切りにする。
   2.油揚はフライパンで乾煎りして、こんがり香ばしく焼けると
     最後にごま油を鍋肌にまわしかけ、さっと火を通してから冷まし、
     短冊切りにする。
   3.1と2をらっきょうの漬け汁で和えて、すりごまも混ぜて器に盛る。
    上に、青味をのせる(ここでは、きゅうりのすりおろし。ほかに、
     青紫蘇のせん切り、貝割れなどお好みで…)
 
   ※ 漬け汁の味によって、甘み酸味など、いろいろなので、
     酢、塩、うす口醤油などを加えて、好みの味に仕上げてください。


◆らっきょう漬けの作り方

1.洗いらっきょう(1kg)を水で洗い、全体に熱湯をたっぷりかけ、
 よく水気を切ってザルにあげておく。

2.保存容器にらっきょうを入れて甘酢を注ぐ。
 (甘酢レシピ…酢350cc、砂糖200~250g、水150cc、鷹の爪1本を
  煮立てて、あついうちに注ぐ。らっきょうがひたひたになる位)
  (※ あるいは市販のらっきょう酢を使うと手軽です)

3.漬けてから3日程は、1日に2回ほど全体が混ざるように振る。

※ 浅漬けなら10日くらいから食べられますが、20日以降の方が
  味がなじんで美味しいです。


【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 



すり白
すりごま(白)








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