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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

お月見にも~ちょっと和風のごま入りミートローフ

もうすぐ中秋の名月です。
秋の風物詩ともいえる中秋の名月は、毎年日にちが変わります。
旧暦では7月~9月が秋で、秋の真ん中である「中秋の名月」は
旧暦8月15日にあたるのです。

旧暦は、月の満ち欠けを基準に作られ、
新月から新月までの間をひと月としていたので、
15日前後が満月になります。

中秋の名月は、早い年では9月7日頃、遅ければ10月8日頃になりますが、
今年2023年は9月29日。
ずれがあるので、必ずしも、中秋の名月が満月とは限らないのですが、
今年は満月にあたります!

中秋は、空が澄みわって、月が最も美しく見える頃で、
お月見が楽しまれるようになったとか。

一般的に「お月見」といえば「中秋の名月」=「十五夜」です。
美しい名月をながめながら、その年の収穫に感謝をする風習は、
中国から伝わったそうです。

中国の中秋節では、伝統的なお菓子・月餅が有名ですが、
日本では、お月見といえば月見団子とすすき。
月見団子は、満月のような丸い形に作り、
農産物の収穫を感謝し、翌年の豊作に祈りを込めてお供えします。
そして、実りを象徴する稲穂をお供えする代わりに、
形が似ているすすきを一緒に飾ります。

あと、お月見には月見そば!という人もいらっしゃいますね。
月見そばや月見んどんは、卵の黄身を満月に見立てたもの、
丼鉢の中にお月見の風情を見出す…情緒がありますね。

いつのころからか、ファストフードやコンビニでは、この時期
月見バーガーが人気となっているようです。
この「月見」は、目玉焼きでしょうか。

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きょうは、切り分けると、ゆで卵の「月見」が顔を出す、
ミートローフを紹介いたします。
生地に炒りごまをたっぷり混ぜ込んだひき肉だね、
中にゆで卵を入れると、切り口が華やかで、また
加熱時間が短くなります。

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香ばしいごま、そして、香辛料はこしょうの代わりに粉山椒を入れ、
隠し味に白味噌を混ぜ込み、ちょっと和風テイストのミートローフ。
お月見にも、ふだんのご飯にも、是非作ってみてください。

◆ お月見にも~ちょっと和風のごま入りミートローフ

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【材料】(2~3人分)
・卵 2~3コ(ゆで卵用)
・合いびき肉 300g
・塩 小さじ1/2
・粉山椒 少々
・玉ねぎ 1/2コ
・エキストラバージンごま油 小さじ1/2+少々
・麩 約10コ(15gくらい)
・卵 1/2個
A【 白味噌・醤油・みりん 各小さじ1】
黒炒りごま・白炒りごま 各大さじ1

B【赤味噌 ・みりん 各小さじ1 ケチャップ 大さじ2】

【作り方】 
① 沸騰した湯に卵を入れて7~8分ゆでて ゆで卵をつくる。
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 卵を入れてから3分程お箸でぐるぐる混ぜていると、
 黄身がかたよらずに真ん中にきます。

② 玉ねぎをみじん切りにし、エキストラバージンごま油(小さじ1/2)を
 混ぜて電子レンジで2分加熱する(途中で一度出して混ぜる)。
 すりおろした麩を混ぜて冷ましておく。

③ ひき肉に塩と粉山椒を加えてしっかりと混ぜる。
 ②とAを加えてよく練り混ぜ、炒りごまも加え混ぜる。

④ パウンド型に薄くエキストラバージンごま油をしき、
 ③を1/3量を入れ、皮をむいたゆで卵をのせ、
 残りの③を入れてしっかり詰める。
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 型を持ち上げて軽くトントンと落として空気をぬく。
 
 ゆで卵の両端を切って3個入れると、
 どこを切っても黄身のある状態になります。

(パウンド型がない場合は、アルミホイルを二重にして
 油をぬって包みこむ。)

⑤ 200℃に予熱したオーブンで25~30分焼く。
 肉汁を小鍋にとり、Bと水少々を混ぜて加熱し、
 味をととのえ、たれをつくる。
 ミートローフは粗熱をとって切り分け、たれを添えてどうぞ。
 
※ 生地が少量余ると、ミニサイズのハンバーグを、
 お弁当用に作ったりできます。
 019b









(お弁当用に、あえて余らせて作りました)

【今回使用したのはコチラ】
エキストラバージンごま油



 
いり白
炒りごま(白)






いり黒
炒りごま(黒)







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秋彼岸に~三色おはぎ

「暑さ寒さも彼岸まで」
と言われますが、
今年の秋のお彼岸は例外になるかもしれません。

毎夏、少しずつ暑さが厳しくなっていますが、
昨年までは、秋彼岸近くなると、日中はともあれ、
朝夕はだんだんと凌ぎやすくなっていたのですが、
今年は、なかなか厳しい暑さがやわらぎません。

今年2023年は世界的な猛暑。熱波に見舞われ、
アメリカなど各地で最高気温の記録が塗りかえられ、
また熱中症患者も多く出たとか。

日本でも、体感だけでなく、統計上も
この夏の暑さは 大きく飛び抜けていたようです。

京都は年間の猛暑日の日数が日本一多いのですが、
今年は、さらに81年前の最多記録を更新したそう。
81年前といえば1942年、戦時中です。
そんなに前に、これほど暑い年があったというのも
かなりの驚きですが。

なにはともあれ、地球温暖化を防ぐことを真摯に考え、
省エネルギーに取り組んでいかなければなりません。

とりあえずは、一人ひとりが出来ることから…!

水道光熱費の節約は、省エネに結びつくので、
照明やテレビ等電化製品を使っていないときはしっかり消し、
水道もこまめに止め、出しっぱなしにならないように
日頃から節電節水を心掛けたいものです。

それにしても、秋のお彼岸が終わるころには、
猛暑が和らいでいたらいいのですが…。

今年の秋のお彼岸は23日の秋分の日の前後7日間
9月20日から26日までです。

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さて、お彼岸といえばおはぎ。そして、
おはぎといえば、もち米とあんこです。
こちらのおはぎは、普通のお米(うるち米)に
切り餅を混ぜて炊きました。

もち米がなくても、もっちりした食感を楽しめます。
そして、炊飯時にエキストラバージンごま油を加えると、
艶よく、ふっくら炊き上がり、お米の甘みも引き立ちます。
また、のばすとき、くっつきにくくて扱いやすいです。
(ラップにうすく油を塗るとさらに!)

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手作りだと、大きさや、あんや餅生地の割合、
すりごま、青のり、きなこなど、まぶすものも自由自在。
お好みのおはぎが食べられます。
是非作ってみてください。

◆三色おはぎ

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【材料】(小さめ約12コ分)
・米(うるち米)1合
・切り餅 1コ(約50g)
・塩 一つまみ
・白炒りごま 約大さじ2
・小豆あん 約210g(1コにつき20~30g)
・きなこ・青海苔 ・白すりごま 各適宜
・エキストラバージンごま油 小さじ1+少々
【作り方】
1.米はといで炊飯器に入れ、1合分の水加減をする。
 8つくらいに切った切り餅、エキストラバージンごま油を
 加えて炊飯する。
2.炊き上がると、おはぎを作る分をボウルなどに取り出し、
 しゃもじで米を軽くつぶすようにして全体が均一になるよう混ぜる。
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 (つぶし加減は、お好みで)

3.炒りごまも加えて混ぜ、粗熱をとって、ラップで丸く形作る。
 (きなこと、青のりのはやや大きめに、外小豆あんはやや小さめに)
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4.小豆はラップで包んで球形にする。(大きめと小さめと2種)
 大きめのあんをラップではさんで平たくし、3(小さめ)をのせ
 包み込み、ラップの上から形をととのえる。
5.ラップにうすくエキストラバージンごま油(少々)を塗って3(大きめ)
 をはさんでうすくのばし、4の小さめあんをのせて、包み込む。
 まわりに、きなこをまぶす。もう一種は青海苔+白すりごまをまぶす。
 
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※ この分量を全部おはぎにすると、直径5cmくらいの
 小さめおはぎが、きなこ・あん・青のり、各4こずつ、
 合計12コ作れます。

※ お米は1合のような少量が炊きにくいときは、
 2合を切り餅2コで炊いてください。
 どちらにしても、おはぎを作って残った分は、
 普通にご飯として食べても、もちもちとおこわのようで美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】

エキストラバージンごま油


すり白
すりごま(白)







 
いり白
炒りごま(白)






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栗入りお赤飯

九月九日は、五節句の一つ、重陽の節句です。

他の四つの節句(七草粥をいただく人日の節句、桃(上巳)の節句、
端午の節句、七夕の節句)に比べると知名度が低いのですが、
かつては、大変盛んに祝われていたそうです。

平安時代初期に中国から日本に伝わった五節句は、
季節の移ろいを知らせる行事として、貴族を中心に広まったとか。

旧暦九月九日は現在では十月中頃で、菊の花が美しい時季、
重陽の節句は「菊の節句」とも言われています。
菊は邪気を払う力を持っているとされ、
菊花を浮かべたお酒を酌みかわして
無病息災、不老長寿を願っていたようです。

また、栗の実る時期でもあるので「栗の節句」とも呼ばれ、
秋の収穫を栗ご飯でお祝いする風習もあったそう。

節句で、季節の移り変わりを楽しみ、
日本古来の文化を身近に感じるのもいいものです。

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きょうは、栗の節句にちなんで、
栗入りのお赤飯を作ってみました。

家でお赤飯を作るのは手間がかかって大変…と思われるかもしれませんが、
炊飯器で炊く、作りやすいレシピです。

主材料は、もち米と小豆(または ささげ)。
豆のゆで汁で炊飯するので、赤い色に仕上がります。

小豆とささげは、見た目は似ているのですが、
ささげの方が皮が厚く、煮ても破れにくいので、見栄えがします。
あずきは皮が薄いため、炊き上がると、割れることもありますが、
もち米となじんでやわらかな口当たりを好む人も多いです。
お好みで選んでください。

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       (こんなふうにラップを使って丸くにぎっていただくのも、また一興)

そして、美味しく炊き上げる秘訣は、
炊く前に、エキストラバージンごま油を少々加えること。
ご飯も豆の表面もつややかに炊き上がり、食感よく、
冷めても固くなりにくいのです。

もうすぐ敬老の日、そのお祝いに用意してもいいですね。
是非作ってみてください。

◆栗入りお赤飯

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【材料】
もち米 2合
小豆 (ささげ)50g
エキストラバージンごま油 小さじ1
栗 (水煮)8~10コ
塩 ひとつまみ
黒炒りごま 適宜
【作り方】
0.小豆は、洗って、一晩水に浸けておく。水を切って鍋に小豆と
 水(約1カップ半)を入れて中火にかけ、沸騰すると湯を捨てる。

1.鍋に小豆に水2カップ強を入れて中火で加熱し、沸騰すると弱火にして
 やわらかくなるまで煮て、冷まし、小豆と煮汁を分けておく。

2.もち米は、といで、30~60分、水に浸けておく。

3.炊飯器に、ザルに上げたもち米と煮汁を入れ、目盛りの2合まで
 水を足し、エキストラバージンごま油と塩を加えて一混ぜして、
 小豆と栗をのせて炊飯する。

4.炊き上がると、器に入れ、黒炒りごまをちらす。

※ 0の工程は省いてもかまいません。が、
 豆は、一晩浸水することではやくやわらかくなり、また
 一度茹でこぼすと、雑味がなくなり豆の味が引き立ちます。

※ 栗は水煮を使いましたが、生の栗なら、さらに風味よく
 出来上がります。甘露煮をつかってもいいですが、甘みが強いので、
 お好みですが、水洗いしてしてから使うのがおすすめです。

※ 今回はもち米100%で炊きました。もちもち感たっぷりの炊き上がりに
 なります。うるち米を少し混ぜると、もちもち感の中に、お米のつぶつぶ感
 も感じられ、蒸したような口当たりになります。


【今回使用したのはコチラ】

エキストラバージンごま油










いり黒
炒りごま(黒)








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