まだ6月だというのに、
きのう(28日に)近畿も梅雨明けしました!

六月に梅雨明けするのは統計史上初めてだとか!
近畿はわずか二週間の短い梅雨です。

この先しばらく晴天の予報。
先週からの猛暑が当分つづきそうな模様、
まだ体が暑さに慣れていない中、熱中症にならないよう
要注意です!

さて、明日は六月三十日、「夏越の祓(なごしのはらえ)」。
これまで半年の穢れや厄をはらい、残り半年の無病息災を祈願する神事、
伝統行事です。

多くの神社では、鳥居の下や境内に大きな茅の輪を設え、
参拝者はそれをくぐって厄除けをします。

そして、京都では和菓子「水無月」をいただきます。
最近だんだんと知名度も高くなってきた水無月、
三角の白いういろうの上に小豆の甘煮をのせた蒸し菓子です。

白い三角形は、氷片を模したもの。
氷室に貯蔵された氷で夏の健康を願った宮中行事「氷の節句」に
ちなんでいます。そして、
小豆の赤色には、厄除けの意味が込められています。

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さて、きょうはこの水無月のような
ごま豆腐をご紹介いたします。

ういろうの部分がごま豆腐。
小豆甘煮は、甘みのない(少ない)蒸し小豆を使いました。

葛粉(くずこ)とごまねりねり(白練りごま)を練りあげた
風味のいいもっちりとろけるような胡麻豆腐。
小豆の素朴な風味とよく合います。

葛まんじゅう、葛湯、葛きりなどでお馴染みの葛粉は、
古来、食品だけでなく、生薬としても使われてきました。

葛粉は、消化・吸収が良く、胃腸の調子をととのえてくれ、
また、骨粗しょう症の予防、血流改善などの効果が期待できるよう。
良質のたんぱく質を含む栄養価の高い胡麻と一緒に摂る胡麻豆腐は、
精進料理に欠かせない一品。
厳しい修行に励む僧の健康を支える栄養が詰まっているのです。

連日の猛暑の暑気払い、そして、
残り半年の無病息災を願って、
是非作って味わってみて下さい。

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◆ 水無月胡麻豆腐
【材料】
ごまねりねり・白(白練りごま)50g
くず粉 50g
昆布だし(または水)2カップ
酒・みりん 各大さじ1
塩 少々
蒸し小豆 50gくらい
【作り方】
1.鍋に、ごまねりねり、くず粉、昆布だしを入れてよく混ぜ合わるる。
 (ここで、だまがなくなるまでよ~く混ぜる)
2.中弱火にかけて、混ぜながら火を通す。
3.ふつふつとしてから、10分ほど、しっかろとろみがつくまで
 よく練り上げる。
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4.型を水でぬらして、水気をきり、3を流し込み、
 上をかるくならして、小豆を散らす。
5.冷やし固めて、三角になるように切り分ける。
6.めんつゆ、わさび醤油などお好みで添えてどうぞ。



【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
ごまねりねり・練りごま(白)










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