関西と関東で 呼び名が違う食べ物、
いくつかあると思います。
(年齢層や、家庭によってそれぞれなので、一概には言えませんが…)

「おでん」は、関西では「関東だき」
「白滝」は、関西では「糸こんにゃく」
「しめサバ」は、関西では「きずし」

そして
「がんもどき」は、関西で「ひろうす」

「がんもどき」と「ひろうす」
漢字で書くと、
「雁擬き」と「飛龍頭」
なんとも、食べ物とは思えない、すごい字面です。

「雁擬き」は、そもそも、肉を食べない精進料理で、
雁の肉に味を似せて作った、ということからきているようです。

「飛龍頭」は、音は、ポルトガル語の「フィリオース」が転じて、
→ ヒリオース → ヒロース→ ひろうす となったと聞きますが、
もともと、ポルトガルの「フィリオース」は油で揚げたお菓子で
その製法に似ているとか、
見た目が龍の頭に似ていたとか、諸説あるようです。

…謎に包まれて(?)いるのですが、なにはともあれ、
今は「がんもどき」も「ひろうす」も、
水きりしたお豆腐に、にんじん、ごぼう、きくらげ等の具を入れ
団子状にして揚げたものです。

お豆腐屋さん(お豆腐売り場)で売っているのを
煮たり、焼いたりしていただくと美味しいですね。
今の季節なら、おでんに入れてもよし。

もちろん、
市販のものもいいのですが、家で手作りしたひろうすは、
かくべつに美味しいです。
揚げたてを、大根おろしや、生姜醤油でいただくと絶品。

お好みの具を入れて、是非作ってみてください。

そうそう、「飛龍頭」と書き表すからには、
銀杏(龍の眼!)
ゆりね(龍の鱗!)
は、欠かせない!…という人もいるようです。

今回は、うろこ入りです…

hiryozu

◆ 手作り飛龍頭
【材料】(約4人分)
    木綿豆腐 大1丁、 山芋 50g、 干しいたけ 3枚、
    にんじん 1/2本、 ゆで筍 70g、 ゆりね 少々
    A【塩 小さじ1/2、うす口醤油・みりん 各少々】
    ごま油(揚げ油)適宜、
    大根 約10cm、 天つゆ 適宜

【作り方】① 筍、にんじん、戻したしいたけは細切りにし、
       ゆりねはばらしておく。
     ② 豆腐は、しっかり水気をきりボールに入れてつぶし、
       すりおろした山芋、①、Aの調味料を混ぜる。
     ③ ②を10等分にして平たく丸める。
     ④ ごま油を熱して、160~170度位で③をじっくり揚げる。
     ⑤ 大根おろしと天つゆを添えてどうぞ。

     ※ お好みで生姜醤油、辛子醤油も美味しいです。
     ※ 山芋の代わりに、長芋を使うときは、片栗粉を
       大さじ1~2加えてください。


【今回使用したのはコチラ】

sesami oil
白ごま油特大サイズ







人気ブログランキングへ