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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

2016年08月

ごま香る納豆で朝ごはん

八月最終週となりました。
かつては、学校の夏休みは八月いっぱいで、九月から二学期でしたが、
いつの頃からか、夏休みは、お盆が過ぎて数日で終わるようです。

地域や学校によって終わる日は、まちまち・・・
きょうから新学期、という学校も多いのではないでしょうか。

夏休み中に夜更かしの習慣がついていたり、
朝ごはんを 食べなかったり、時間が不規則だったり…
ということはありませんか。

夏の疲れも出やすい時期、体調をくずしたり、
やる気が減退したりしがちです。
夏休み明け、生活リズムを取り戻すため
朝ごはんをしっかり食べましょう。

朝ごはんは、栄養を補給するためだけでなく、
頭と身体を目覚めさせる効果があります。

食べ物を見ることで、噛むことで、胃に食べ物が入ることで、
身体は目覚め、睡眠中に消費されたエネルギーが脳に補給され、
頭の働きが活発になります。

…とはいえ、朝は時間がない、
という方にお勧めなのは、手間いらずの納豆です。
良質のタンパク質を含み、血液サラサラや美肌に効果があり、
食物繊維で腸内環境を改善する、等など、栄養豊富な納豆!

…なのですが、あの独特のにおいが苦手、
という方もいらっしゃるかもしれません。

かくいう私が、実はかつてそうだったのですが、
あるものを加えるようになってから、
納豆が苦手から、いつのまにか好きに変わりました。

あるもの、というのは…
それは、ごま油です!
納豆にほんの少しのごま油をたらしていただくと、
風味がよくなり、香ばしさがアップ。
納豆の気になるにおいが緩和されて気にならないのです。

その納豆に、アボカドとオクラを混ぜていただくのが
夏の我が家の人気小鉢です。

ねばねば納豆に、ねっとりししたアボカド、
プチプチっとしてしゃきっと感もあるオクラ、
相性がよくて、いろいろな食感も楽しく、
何よりヘルシーです。

オクラのぬめりには、胃腸の調子を整える働きがあり、
また、β-カロチンもたっぷり。
アボカドは、ビタミンEやミネラル豊富。

ごま油を加えることで、風味豊かになるだけでなく、
β-カロチンの吸収もよくなるのです。

朝ごはんのおともだけでなく、
酒の肴にもなりそうな一品、ぜひお試し下さい。

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◆アボカド・オクラ納豆
【材料】
   納豆 1パック、 オクラ 5本、 アボカド 1/2コ、
   醤油 少々、 金ごま油 少々、 削り節 少々、
   白すりごま 大さじ1~2
   お好みで、ごまらあ油 少々
   
【作り方】
   1.オクラは、6~7ミリ幅に切る。
     アボカドはオクラと同じくらいの大きさに切る。
   2.納豆をほぐすように混ぜ、1のオクラを混ぜる。
     醤油、金ごま油、削り節、ごまを加えて混ぜて、味を調え、
     アボカドも混ぜる。

   ※ オクラは、生でも、さっと茹でたものでも、お好みで。
   
   ※ 写真は、上にスプラウトを散らしていますが、
    青じそを(せん切り、またはちぎって)添えてもよく合います。
   
   ※ ご飯にのせて丼風に。
     海苔で巻いて手巻き風に。
     あるいは、お素麺に。 お好みでいろいろお試しください。
  



【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油

             


すり白
すりごま(白)







ごまらあ油60 
ごまらあ油









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なすのキャビア風

八月もはや下旬となりました。

熱くなって応援した高校野球も終わり、
史上最多のメダルとたくさんの感動を運んでくれた
リオ五輪も閉会…。

リオとは時差がちょうど12時間、
深夜にテレビにかじりつき、不規則な生活を送られた方も
いらっしゃるかと思います。

そうでなくても、夏の疲れが出やすい時期、
元気に過ごせるように、旬の野菜をしっかり食べるようにしましょう。

さて、夏の野菜の中では、何がお好きでしょうか?
私の周りには、なす好きの人が多いです。
煮ても、焼いても、炒めても、蒸しても、おいしく
和風、洋風、中華風、エスニック、どんな味付けにも合うなす。

多様なのは料理だけでなく、「なす」がつくことわざもたくさんあります。

「一富士 二鷹 三茄子」
 …初夢に見て縁起がよいとされるもの。

「親の言葉となすびの花は千に一つの無駄もない」
 …なすの花は咲くと必ず実を結ぶ。
  同様に親の意見もすべて子のためになり無駄がない。

「秋なすは嫁に食わすな」
 …おいしい秋なすは、嫁には食べさせない。
  (なすは体を冷やすので嫁を気遣って、という説もあり…)

「瓜の蔓(つる)に茄子はならぬ」
 …瓜の蔓になすが実らないことから、
  平凡な親から非凡な子は生まれないこと。

「師走筍寒茄子(しわすたけのこかんなすび)」
 …筍も茄子も冬は旬でないため、手に入れるのが難しい。
  望んでも叶わないこと。

・・・どれも、なすを美味しいもの、よいイメージでとらえています。
古来から、なすは日本人に愛されてきたのでしょう

さて、きょうは「なすのキャビア風」を紹介いたします。
なすの種のつぶつぶと、深い味わいが、キャビアに似た一品です。

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旬の後半…夏の終わりから秋にかけては、種を含んだナスが
増えてきます。
なすの種は、好まれないことが多いのですが、
このお料理では、つぶつぶ感がアクセントにもなっています。
これからの季節のなすでぜひ作ってみてくください。

皮をよく焼いてむくので、
皮にちょっと傷があったり、茶色くなっていて
お買い得のなすでも大丈夫です。

手軽ななすで、高価なキャビア風になるので、
「貧乏人のキャビア」とも言われるそう。
私は、キャビアを食べたことがないのですが、キャビアに劣らぬ美味しさ!
と言われています。


◆ なすのキャビア風
【材料】
   なす 3本、 にんにく 1かけ、 アンチョビ 2~3枚
   くっきんぐせさみおいる 大さじ1、 塩・こしょう・醤油 各少々
   フランスパン 適宜
  
【作り方】 
   1.なすは、包丁で縦に切れ目をいれてから、予熱したグリル
    (オーブントースター)で皮が焦げるほど焼く。(焼きなすの要領)
     皮をむいて粗みじんに刻む。
   2.にんにく、アンチョビをみじん切りにし、くっきんぐせさみおいるで
     炒め、香りが経つと1も加えて炒める。
   3.ねっとりすると、塩・こしょう・醤油で味をととのえる。

   ※ 熱いままでも、冷蔵庫で冷やしても、どちらも美味しいです。
     焼いたフランスパンに添えてどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil


くっきんぐせさみおいる




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おしょらいさん 五山の送り火

おしょらいさん…
京都では、お盆に帰ってくると言われる精霊、ご先祖の霊を
「おしょらいさん」と呼びます。

おしょらいさんは、13日にお迎えして、
16日、五山の送り火の日に、お送りする、
残暑の中の、大切な行事です。

おしょらいさんには、精進の料理をお供えします。
茄子、三度豆、きゅうりやトウガラシなど、
夏野菜がよく使われますが、決まりはないので
ご先祖の好物だったもの等など。

甘いものでは、おはぎ。
十三日にはお迎え団子、十六日にはお送り団子。
そのまま、あるいは、きなこやあんこを添えてお供えします。

そして、
十六日の朝に必ずこしらえるのが、
あらめと油揚げの煮物。これでおしまいです。

「あらめ」、ご存じでない方もいらっしゃるかもしれません。
スーパーであらめをさがしていて、置き場を尋ねたら、
「あらめ」が何かわからない店員さんだった、ということが
2、3回あったので、ふだんはあまり食べなくなっているのかもしれません。

が、京都では、8の付く日(8日、18日、28日)には
あらめをいただく食習慣があります。
(芽が出るように、という願いからのようです。
今もそうしているご家庭は少ないかもしれませんが…)

あらめのゆで汁は、厄除けになる、とされ、
五山の送り火の朝に、玄関先にまく、といいます。
「追い出しあらめ」と呼ばれ、おしょらいさんをお送りするときの
風習のひとつです。

あらめはひじきに似た海藻で、
カルシウムや食物繊維たっぷりのヘルシーな食材。
ひじきとは、また違う食感ですが、同じように料理に
使えます。

煮物は、前に紹介しましたので、(→こちら
今回は、サラダ風にいただく簡単レシピです。
五山の送り火の夜の食卓に、
あらめの煮物とともに、いかがでしょう。


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◆ あらめの梅胡麻だれがけ
【材料】(約4人分)
   あらめ 20g、 きゅうり 1本
    胡麻だれ【白練りごま 大さじ1/2、酢・だし 各大さじ1
          梅干し 1個、 白すりごま 大さじ1、
          薄口しょうゆ・みりん・金ごま油 各少々】

【作り方】 
   1.あらめは、洗って15分ほど水で戻してザルにあげ、
     サッと熱湯を通し、冷ましておく。
   2.きゅうりは、細切りにする。
   3.梅干しをたたいてから、胡麻だれの材料を混ぜておく。
   4. 1と2を混ぜて、いただく直前に3の梅胡麻だれで和える。
   ※ 梅胡麻だれは、酢など調味料の量を調節して、
     お好みの味加減にしてください。

   ※ お好みで、にんじん、カラーピーマンなどの細切りを
     加えると、彩りも美しいです。

   ※ きゅうりの細切りは、斜めに薄切りにしてから、
     少しずつずらして重ね、端から切っていくと、
     長さがあり、どの部分にも緑色(皮のところ)がある
     細切りになります。

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【今回使用したのはコチラ】
                                           

ねり白150
練りごま(白)



すり白
すりごま(白)






金ごま油290
金ごま油







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立秋~ごま風味くず餅

きょうは立秋。

暦の上では、秋が始まる日…とされていますが、
体感では、暑さのピークが始まる日…のように思えます。

京都では、最高気温が37°C以上。
照りつける太陽、盆地特有の熱気に包まれた
まとわりつくような蒸し暑さの一日でした。

地球の裏側のリオデジャネイロでは
熱い熱い五輪の戦いが始まりました。
昨日の開会式につづいて、早速
手に汗握るような たくさんの場面に
ドキドキして目が離せません。

そして、甲子園では高校野球。
ここでも熱い戦いが繰り広げられていきます。

厳しい暑さには辟易ですが、
オリンピックや高校野球の熱さは、
楽しみですね。

なにはともあれ、
応援に熱くなって、暑さを忘れても
水分補給を忘れることがないよう、
お気を付けください。

こまめに水分、塩分、休憩をとり、
戸外では、通気性がよく、速乾性のある衣服を身に着け、
室内では、適度に冷房をつけて、
熱中症にならないよう、くれぐれもお気をつけください。

さて、きょうは、ひんやりと口当たりのいい
夏のおやつをご紹介いたします。

たっぷりの練りごまが入っているので栄養豊富。
ごまの風味は、強すぎず、ほんのりやわらかく感じられるくらい、
まったり、というより、あっさりしたお味です。

暑さで食欲がなくても、つるんと喉を通ります。
くず粉ではなく、片栗粉を使うので、お手軽。
是非お試しください。

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◆ ごま風味くず餅
【材料】(約4人分)
     片栗粉40g、 三温糖 40g、 白練りごま 40g
     水 220cc
     黒蜜【黒砂糖 30g、 水20g】
     きなこ 適宜、 白すりごま 適宜

【作り方】
     1.小鍋に、片栗粉、三温糖、練り入れて、ざっと混ぜ、
       水を加えて混ぜ、中火にかけてヘラで練り混ぜる。
     2.透明感が出てくると、火を弱め、弾力が出るまで
        2分ほど練り混ぜる。
     3.水で濡らしたバットなどにあけ、そのままおいて冷ます。
     4.黒砂糖と水を混ぜて、少しに詰めて黒蜜を作る。
     5.3を濡らした包丁で切り分け、
       きなこ、黒蜜、すりごまを好みでかけていただく。
     
     ※ 三温糖の量は、お好みで加減してください。
     ※冷蔵庫で冷やすと食感が悪くなるので、氷で冷やすのが
       おすすめです。
     ※ 作り方2では、ヘラを底につけながら混ぜ、
       よく練ることで、なめらかな口あたりになります。
     
【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)








すり白
すりごま(白)











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