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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

2017年10月

かぼちゃのチーズケーキ~黒ごまマーブル

10月も残り僅かとなりました。…そして末日の
10月31日は、ハロウィンです。

いつのまにか ハロウィンは、
クリスマス、バレンタインに次ぐポピュラーな行事と
なったようです。

昨年はなんと、ハロウィンの経済効果はバレンタインを抜いたそう。
今年も、ハロウィン関連の市場は広がっているのでしょうね…

ユニークな扮装をしたり、キャラクタ-になりきったり、
仮装を楽しんでいる人も多いようですが、
もともと、ハロウィンは、古代ケルト人の収穫祭が起源。

ケルトではハロウィンが1年の終わりの日で、
死者の霊がやって来る日、と言われています。

霊と一緒に、 いろんな魔物がやってくるので、
こちらも、お化けや魔女や怪物の恰好をして仲間だと思わせる、
というのが 仮装するそもそもの理由のようです。

仮装だけではなく、食卓にも"怖い系"がどんどん
増えてきています。

骸骨、ミイラ男、クモの巣、お墓、魔女…等々が
スイーツやご馳走になって、お皿の上に・・・!

一番よく見かけるのは、かぼちゃのジャックランタン、
これは、ハロウィンのシンボル的な存在ですね。
かぼちゃで作るジャックランタンは、
悪霊を遠ざける効果があるそうです。

10月には、かぼちゃの消費もきっと増えていることでしょう。

かぼちゃは、β-カロテンはじめビタミンたっぷりの
緑黄色野菜。
風邪の予防や、免疫力アップ、アンチエイジング効果も
期待できます。
ミネラルや食物繊維も豊富なので、便秘予防効果もあり、
とにかく栄養の宝庫です。

きょうは、ハロウィンにちなんで、
かぼちゃをたっぷり使ったチーズケーキを
ご紹介いたします。

かぼちゃの風味がとけこんだ美味しいチーズケーキです。
黒ねりごまを混ぜた生地を、ケーキの表面に絞り出して、
絵を描くのも面白く、お子さんと一緒に作る楽しみにも…

材料をどんどん混ぜていくだけの作り方なので、
簡単手軽。
フードプロセッサーや、ハンドミキサーがあると
手早くできます。

美味しくヘルシーなスイーツ、是非作ってみてください。


IMG_1214 (1)


◆ かぼちゃのチーズケーキ~黒ごまマーブル
【材料】(直径15㎝丸型 1台分)
    かぼちゃ 約200g(正味)、クリームチーズ 200g
    砂糖 50g、 蜂蜜10g、 卵 小2個、
    牛乳 約大さじ3、 くっきんぐせさみおいる 大さじ1
薄力粉 大さじ2
黒練りごま 大さじ1(15g)、 みりん 約小さじ1
【下準備】
    ・型にクッキングペーパーをしいておく(取り出しやすいように)
    ・クリームチーズは室温に出してやわらかくしておく。
    ・卵はときほぐしておく。
【作り方】 
    1.かぼちゃは一口大に切って加熱し(蒸すorゆでるor
      レンジ加熱)、簡単につぶれるくらいやわらかくする。
     2.フードプロセッサーに、1のかぼちゃ、クリームチーズ、
       砂糖、蜂蜜、卵、牛乳、おいる、と順番に入れていき、
       なめらかに攪拌する。
       (フードプロセッサーを使わないときは、泡立て器で
        順番によ~く混ぜていく)
     3.最後に薄力粉を入れて、全体に切り込むように、
       練らないようによく混ぜて、型に流す。
     4.黒練りごまに、3の生地大さじ1強をとって混ぜ、
       みりんも混ぜて、しぼり出せるくらいのやわらかさにして、
       しぼり出し袋(orポリ袋)に入れて先を2~3㎜に切って
       3の上に自由に絞り出して、竹串でくるくると自由に描く。
     5.180℃のオーブンで15分、それから温度を下げて
       160℃で20分ほど焼く。
     6.粗熱をとって冷蔵庫でよく冷やし、切り分けていただく。
       
   ※ クリームチーズの代わりに、カッテージチーズ(裏ごし)を使うと
     ややあっさりめ。クリームチーズと混ぜて使っても…。

  ※ 直径12cm丸型を使うときは、2/3量で。
     (かぼちゃ 130g、 クリームチーズ 130g
砂糖 34g、 蜂蜜 6g、 卵 大1個
      牛乳 大さじ2、 くっきんぐせさみおいる 小さじ2
      薄力粉 大さじ1+小さじ1、
      黒練りごま 小さじ2(10g)、みりん小さじ2/3)
      焼き時間は、180℃15分→160℃10分くらい

    ※ 直径18cm丸型を使うときは、1.5倍量で。 
     (かぼちゃ 300g、クリームチーズ 300g
     砂糖 75g、 蜂蜜15g、 卵 小3個、
     牛乳 大さじ4.5、 くっきんぐせさみおいる 大さじ1.5
 薄力粉 大さじ3
 黒練りごま 大さじ1.5(22g)、 みりん 大さじ1/2)
      焼き時間は、180℃15分→160℃30分くらい

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil



くっきんぐせさみおいる





ねり黒150練りごま(黒)









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霜降…温かなごま風味の豆乳とろろ汁

台風21号が近づいてきて、悪天候です。
10月22日は、京都の三大祭の一つ、時代祭なのですが、
今年は中止になりました。
天候理由による中止は初めて。
台風の被害がないことを祈るばかりです。

10月に入ってから、
夏が戻ってきたかのような暑い日になったかと思うと
冷え込んできて、長雨の日々、大型台風の上陸…と
不順な時候がつづきます。

そんな中、明日10月23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。
霜降は、露が冷気によって霜となり、草木に降り始めるころのこと。
朝晩冷え込むようになり、日が落ちるのがはやくなり、
そして、木々が紅葉し始める…秋の深まりが実感できます。

このころから、ぼちぼちと冬支度。
暖房器具を準備し、暖かい衣類を用意する時季です。
そして、食卓にも温かな献立がうれしいころ。

秋の食材や、身体を温める野菜などを使って、
身も心もほっこりあたたかくなる料理が喜ばれます。

きょうは、これから旬を迎える長芋を使った
あたたかい汁物をご紹介いたします。

年中見かける長芋ですが、旬はこれから11月12月ころ。
秋掘りの長芋は、みずみずしくて皮がうすく美味です。
栄養的には、ミネラル豊富で、消化を助けることは よく知られていますが、
近年、長芋に含まれるたんぱく質成分に、インフルエンザを予防
する効果があることがわかったそうです。

そんな滋養ある長芋のすりおろしを混ぜた豆乳汁を
作ってみました。
長芋をすりおろして入れると、やさしいとろみがついて
冷めにくいのです。

IMG_1150

練りごまを加えることで、風味がよくなり、
味に深みが出ます。
具は、シンプルにわかめだけ。
彩りに食感のいい紅葉の生麩を入れましたが、
普通の麩でも美味しいです。

◆ 豆乳とろろ汁~ごま風味
【材料】 (約2人分)
     豆乳 300cc、  長芋 約40g(細め5cmくらい)
     白練りごま 大さじ1、 酒・みりん 各大さじ1、
     だし(濃い目) 大さじ3、 塩・うす口醤油 各少々
     わかめ 20g(戻して食べやすく切る、または乾燥を少々)、 
     生麩 2切れ     

【作り方】
   1.白ねりごまを酒、みりん、だしでときのばし、弱火にかける。
    2.豆乳、すりおろした長芋、わかめを加えて煮立つ直前に
      塩、うす口醤油で味をととのえる。生麩を入れて火を止め
      お椀によそう。
   
※ 長芋の種類によって、とろみが異なるので、お好みで量を
      加減してください。
    ※ 豆乳を入れて沸騰させると、分離したようになるので、
      弱火でゆっくり加熱して沸騰する前に火を止めます。

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)








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ごま油香る~色々お豆の和風マリネ

きょう10月13日は「豆の日」だそうです。
10.13…語呂合わせではなさそうですし、どうして?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
豆の日は「十三夜」からきています。

十三夜とは、十五夜の後に巡ってくる、旧暦9月13日のお月見のこと。
古くから、十三夜のお月見は、収穫に感謝する意味を込めて、
豆をお供えしていただく習わしがあって、「名月」とも呼ばれます。
それにちなんで、10月13日が「豆の日」になったようです。

(ちなみに、今年2017年の十三夜は、11月1日。
十五夜と同様、十三夜も毎年日が変わりますが、
 豆の日は、わかりやすく10月13日に固定のようです)

さて、
豆は、ずいぶん古くから栽培され、食糧とされてきました。
日本では、縄文時代の遺跡から豆が見つかっているし、また、
世界的には、紀元前3000年頃、インダス文明以前の遺跡で
発見されたそうです。

豆は、良質のたん白質やビタミン類、ミネラルを含む栄養豊富な食材。
その上、皮が丈夫で収穫後に乾燥させ貯蔵できる、という優れた保存性もあるので、
世界各地で重宝され、いろいろな豆料理が作られてきました。
豆の日!だけでなく、普段の食事に、どんどん豆献立を取り入れたいものです。

「孫は優しい」という標語はご存じでしょうか。
「ま・ご・は(わ)・や・さ・し・い」
健康な食生活に役立つ食材の頭に着く文字を、
覚えやすく並べたものです。

孫の「ま」は、まめの「ま」です。そして、
孫の「ご」は、ごまの「ご」。
(ちなみに、わ(は)は「わかめ」、やは「やさい」
 さは「さかな」、しは「しいたけ等きのこ」、いは「いも類」)

豆とごまは、元気の素になる食材の代表!
「まごはやさしい」食材を中心に、バランスのとれた食生活を送り、
これから寒くなる季節、万全の体調で過ごせるようにしたいものですね。

きょうは、豆とごま製品を使った作り置きになる常備菜
「豆のマリネ」をご紹介いたします。
ごま油で、香りと風味がアップ、もう一品ほしいとき、
お弁当のおかずにもぴったりです。
ぜひ作ってみてください。

009_


◆ お豆の中華風マリネ
【材料】豆の水煮(大豆、金時豆、ひよこ豆、うぐいす豆など)200g
    にんじん 1/2本、 長ねぎ 1/2本、
    A【ごま油・醤油 大さじ1  酢・だし 各大さじ3  
      みりん・砂糖 各小さじ1、 塩 少々】
炒りごま(白・黒) 各適宜、 ごまらあ油 少々
【作り方】
   1.にんじんと長ねぎは約4cm長さのせん切りにする。
   2.鍋にAの材料を合わせ、ひと煮立ちさせ、豆と1の野菜を
     入れて、さっとひと煮して火を止めて冷ます。
     炒りごまを混ぜて、お好みでごまらあ油をかけてどうぞ。
   
   ※ 冷蔵庫で約1週間は保存可能です。
   ※ だしがなければ、水でもOKです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油                                      



 
いり白
炒りごま(白)



いり黒
炒りごま(黒)




ごまらあ油60 
ごまらあ油









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香ばし お月見団子

きょう十月四日は、十五夜、中秋の名月。
十五夜は九月になることが多いのですが、
今年は少し遅めです。

十五夜…中秋の名月、芋名月などとも呼ばれますが、旧暦八月十五日の夜。
旧暦は月の満ち欠けで決まるので、
十五夜は、年によって日が変わります。
ちなみに、来年2018年の十五夜は九月二十四日、
再来年2019年の十五夜は、九月十三日になります。

秋分の日の前後半月の間、だいたい九月七日から 十月八日頃までの間の
満月の日が、 十五夜・中秋の名月です。

現代のように、照明が発達していなかった昔は、
月の満ち欠けによる暦で、暮らし、農作業を行ってきました。
十五夜のお月見に、お団子をお供えするのは、
秋の満月に、感謝して、 秋の収穫を捧げる気持ちが
その起源にあるのでしょう。

秋は空気が澄んで、空が高く感じる季節。
好天の夜は月がとても美しく観えます。
ただ、台風が頻発する時季とも重なっているので、
十五夜の月を見ることができない年も少なくないのですが、
今年は、美しい十五夜の月が見られそうです。

さて、
十五夜には、月見団子やすすきを
お供えしして、お月見をします。

月見団子と言っても、地域によって異なるようですが、
一番イメージされるのは、三方というお供えの台の上に
丸く白いお団子をピラミッドの形に積み上げたもの、でしょうか。

穀物の収穫に感謝し、米粉を、月に見立てて丸く作った
お団子。
十五夜にちなんで、 十五個のお団子を並べてお供えします。

一段目に、3×3で9個、
二段目に、2×2で4個、
三段目に、2個を並べます。
(正面から見ると1個に見えるよう、縦に並べる)

IMG_0923

そして、秋の七草の一つであるすすきは、
稲穂に見立て、お米の収穫の感謝の気持ちを捧げます。
また、切り口が鋭いことから、魔除けの意味もあるそうです。

(上の写真は、すすきがなかったので、稲穂を飾り、
三方がないので、お盆の上にのせてみました…)

月見団子は、そのまま、きなこやあんこをつけていただいても
美味しいのですが、
きょうは、ごま油で香ばしく炒め焼きにし、醤油とみりんを回しかけて
こんがりと焼いてみました。
ジューッという音と広がる香りは、食欲をそそります!
出来立てあつあつの香ばしいところを召し上がってください。

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◆ 香ばし お月見団子
【材料】(15個分)
     白玉粉70g、  上新粉 60g、  ぬるま湯 110~120cc
     ごま油大さじ1、 濃口醤油 適宜(大さじ1~2)、 みりん 少々
     白すりごま 少々
    

【作り方】
   1.白玉粉と上新粉をボールに入れて混ぜ、ぬるま湯(人肌くらい)を
     少しずつ加え、手でよくこね混ぜる。粉っぽさがすっかりなくなり、
     手にくっつかないくらいのやわらかさで滑らかになるまでよくこねる。
   2.直径3cmくらいに丸め、熱湯に入れて4~5分程ゆでる。
      浮き上がってくりと、冷水にとる。
     ≪お供えする場合は、ここで水気をふいて、並べる。
    3.フライパンにごま油を熱して、2のだんごを水気をふいて竹串に刺し、
      炒め焼きにする。転がしながら、全体に色よく焼き目がつくと、醤油と
      みりんを回しかける。
    4.すりごまをかけ、お好みで海苔などで巻いていただく。
 
※ 十五夜にちなんだ 15個分の材料です。
     1個あたり、約15gでちょっと小ぶりのお団子ができます。

【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 



すり白
すりごま(白)








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