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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

2019年01月

お餅入り惣菜マフィン

一月往ぬる 二月逃げる 三月去る…
…という言葉が実感できるよう。

年が明けてから、あっというまにひと月が過ぎようとしています。

きょうは一月三十一日。
晦日正月(みそかしょうがつ)とも言われています。

晦日正月には、正月の終わりの日として祝う所もあるそうで、
(「正月」は、一月の別名でもあります)
地方によっては、
大晦日に蕎麦を食べず、この日に食べたり、
お餅をついて神様にお供えしたり、
晦日団子という団子を家の戸口にさしたり、
松の内に年始回りに行けなかった親戚を訪問したり…
さまざまな風習があるようです。

日本各地のお正月をめぐる風習、興味深いものですね。

さて、我が家では、お正月用のお餅が残っていたので、
それを使い切りました。

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こちら、お餅入りのお惣菜マフィンです。
パン屋さんで見かけるようなマフィン。
イーストを使わないので、手軽に思い立ったらすぐ作れ、
ちょっとした軽食になります。
お餅が入ると、もちっとした食感がよく、お腹持ちもいいです。

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しっとりした食感に仕上がっているのは、
生地におからを入れているから。
ヘルシーで、美味しくなる秘訣です。

油分は、くっきんぐせさみおいる!
クセがなく、素材の風味を生かしてくれ、
コクがありながら、さっぱりした仕上がりになります。
今回の具は、スモークサーモン、クリームチーズ、菜の花、れんこん
を使いました。
(もう一種類は、ベーコン、カマンベールチーズ、枝豆)

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あと、残り物の煮物なども合います。
(五目豆煮や、ひじきの煮付け、きんぴらごぼうなど)

お餅もこんな風に使うと、
また違ったおいしさと出会えます。
余ったお餅で、あるいは、切り餅を使って、
是非作ってみてください。


◆ お餅入りお惣菜マフィン
【材料】(マフィン型 約6個分)
・卵 1コ、
・砂糖 10g(大さじ1)
・くっきんぐせさみおいる 大さじ1.5+少々
・おから 40g
・パルメザンチーズ(粉) 大さじ2+少々
・牛乳 大さじ5~6
A【薄力粉 60g、 米粉(上新粉) 25g、 ベーキングパウダー小さじ2/3】
・玉ねぎ 1/2個
・お餅1~2個
具【スモークサーモン6枚、クリームチーズ25g、菜の花 6本、れんこん
(薄切り6枚)】

【作り方】
1.玉ねぎは薄切りにしてくっきんぐせさみおいる(少々)で炒めておく。
2.菜の花、れんこんはさっとゆでて食べやすく切る。クリームチーズと餅はサイコロ切にする。
3.ボウルに卵を入れて混ぜ、砂糖、くっきんぐせさみおいる、おから、粉チーズ、牛乳を順に混ぜていく。1の玉ねぎ炒めも半分入れ混ぜる。
4.Aをふるって入れ、さっくり混ぜる。
5.マフィン型にペーパーカップをしき、4を半分まで入れて、スモークサーモンと2の具を半分くらい入れ、再び4をのせて、残りの具を上にのせ、1の残りの玉ねぎ炒め、粉チーズを散らして、170℃のオーブンで約25 分焼く。

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【今回使用したのはコチラ】


cooking sesami oil



くっきんぐせさみおいる









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根菜の素揚げ~くわいとごぼう

連日、寒い日がつづきます。
今は、一年で一番寒いとされている寒(かん)の時期。

寒は、二十四節季の小寒と大寒の期間、
今年は寒の入りは1月6日、寒の明けは2月3日、
まだしばらく冷え込む日がつづきます。

寒い時季には、冬が旬の野菜がおいしくなります。
とりわけ、土の中で育つ根菜。
気温が低いと成長がゆっくりになり、
根菜はじっくり時間をかけて大地のミネラルをたっぷり蓄えていきます。
そして、甘みや旨みが増して、栄養価も高くなるのです。

さて、きょうは、根菜の中ではあまり一般的でないこちら…

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…くわいです。

くわい、といえば、お節料理の煮物が定番。
芽が出ている姿から、おめでたい縁起物として
使われています。

食用としているのは、日本と中国だけだそうで、
ほくっとした食感とほろ苦い風味が特徴、
なのですが、あまり人気のある食材とは言えません。

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根菜の中で、ほかのものと比べるとちょっと高いくわいですが、
年が明けてしばらくすると、一気に価格が下がり、
手頃な値段となります。

我が家では、お節の中、煮含めたくわいは、
苦い…とあまりお箸がのびなかったのですが、
調理法をかえてみたところ、
「美味しい♪」とあっというまになくなりました。

それがこちら… 

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…くわいの素揚げです。
ほくっとした食感は栗のようで、
苦みは緩和されて、むしろアクセントになっています。

小粒のものを丸ごと揚げて、
大きめのものは、スライスしてから揚げました。
チップス風のこちらはカリカリッとした歯ごたえ。

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それぞれ食感がいいです。
そして、
くわいだけでなく、同じく根菜のごぼうも素揚げにしました。
ごぼうも、揚げると甘みが際立って美味しいです。

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素揚げに使ったのは、くっきんぐせさみおいる。
白ごまを焙煎せずに搾った油なので、全くクセがなく、
天ぷらからフライ、炒め物など万能に使えます。

くっきんぐせさみおいるだけでも、もちろんいいのですが、
今回は、ごま油を少し足して、ごまの香りを少し出してみました。
お好みで、お試しください。

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いろんな野菜を美味しく食べて、
冬の寒さにまけずに元気に過ごしましょう。

◆ くわいとごぼうの素揚げ
【材料】(約4人分)
 ごぼう 適宜(1/2本)、くわい 適宜( 20個くらい)
 片栗粉 適宜、 (あら)塩 少々
 A【くっきんぐせさみおいる 適宜、 ごま油 少々】
【作り方】
1.揚げ鍋(フライパン)にAを注ぎ入れて(高さ2㎝くらい)
  160℃くらいに熱する。
2.ごぼうは洗って、皮をアルミホイルでこそげるように落として
  (皮は多少残っていてOKです)5㎝長さに切り、縦半分に切る。
  (太い場合は縦十字に切り、細い場合はそのまま)
3.くわいは薄皮をむく。(大いときは縦半分に切る)
4 2と3に片栗粉を薄くまぶしつけて、油で揚げる。
  5分ほど揚げると、ひき上げて、塩を全体にふりかける。

※  くわいはアクがありますが、揚げる場合は、アク抜き不要です。 
   
※ くわいはチップス風に揚げるときは、約3ミリにスライスして
  きつね色に色づくまで揚げる。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil



くっきんぐせさみおいる





白ごま油275
(白)ごま油 






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あん入り胡麻焼き餅~余ったお餅で…

年が明けて、
三が日が過ぎ、
鏡開きを終えて
(鏡開きは四日、十一日、二十日…と地域によって諸説ありますが…)、
七日正月も過ぎ去り、
はやいもので、きょうは一月十五日、小正月です。

「小正月(こしょうがつ)」…最近あまり耳にしない言葉ですが、
大正月(元日)に対して、小正月、と呼ばれ、
忙しく働いた女性がこの時期に一息ついたことから、
ねぎらう意味合いで「女正月」とも言われています。
 
関西では、松の内は小正月まで、とされています。
松の内とは、門松や松飾をしておく期間…年神様が家に滞在してられる、
というありがたい期間です。

小正月には、どんど焼き―門松など正月飾りや古いお札などを
火にくべて焼き払う伝統行事―が各地で行われます。

この火でお餅を焼いて食べると一年を健康で過ごせる、
という言い伝えもあり、どんど焼きは、無病息災や
五穀豊穣を願う行事のようです。

無病息災を願う、というと、
小正月には、無病息災と五穀豊穣を願って、
小豆粥をいただく風習があります。

お祝いごとには、お赤飯をいただきますが、
小豆の赤は、おめでたい色であり、
邪気を祓い、厄を除ける、特別な色。

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また、小豆は栄養面でとても優れた穀物。
古くから、解毒作用や利尿作用があるとされてきましたが、
小豆には、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維など
体に嬉しい成分が豊富です。そして、赤い色は、
近年健康効果が注目されているアントシアニン。

厄除けの意味もあり、健康にいい成分たっぷりの小豆、
きょうは、小豆あんと、お正月に余ったお餅を使って
手軽にできる、あん入り胡麻焼き餅を作ってみました。

有名な京都上賀茂の焼き餅や、大宰府の梅ヶ枝餅をイメージした、
小豆あんを餅の生地でくるんで香ばしく焼き色をつけたもの。

中のあんに黒練りごまをしのばせ、
仕上げにお餅の上にごまを散らして、香ばしい風味。
あんを上手に包めなくて、あんがはみ出しても、大丈夫。
むしろはみ出たあんが香ばしくて美味です。

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出来立てのあついところをいただけるのが、手づくりの醍醐味。
是非作ってみてください。

◆ あん入り胡麻焼き餅
【材料】(4個分)
・お餅 4個
・小豆粒あん 60g
・黒練りごま 10g
・くっきんぐせさみおいる 少々
・白炒りごま 小さじ1
【作り方】
1.お餅は、厚みを半分に切る。
  (かたい場合は、電子レンジで加熱して少しやわらかくする)
2.オーブンペーパーの上に1のお餅をのせ、全体にやわらかくなるまで
  電子レンジで加熱する。
3.オーブンペーパー(またはうすくおいるを塗ったラップ)ではさんで
  手で押さえたりめん棒でのばしたりして、少し平たくする。(2枚1組)
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(めん棒がなければラップの芯でのばしても…)
4.あんと練りごまを混ぜて4等分したものを3にはさみ、
  くっきんぐせさみおいるを熱したフライパンで焼く。
  ときどき上から押しつけながら、両面薄く焼き色がつくまで。
  (途中、炒りごまを表面に散らして焼く)

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【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil



くっきんぐせさみおいる




ねり黒150練りごま(黒)








 
いり白
炒りごま(白)









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ごま油香る~せりと海苔のサラダ

少々遅い新年のご挨拶になりますが…
明けましておめでとうございます。

今年は平成三十一年、
平成最後の年です。

こちら「今日(京)のおばんざい、なあに。」は
八度目のお正月を迎えます。
今年も、ごま油やごま製品を使ったいろいろな献立を
ご紹介していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

きょうは一月六日は、 二十四節気の「小寒」、
「寒の入り」で、寒さが最も厳しくなる頃、
寒中見舞いのお便りを出すのなら、今日からです。

そして、明日は一月七日、「人日(じんじつ)の節句」
七草粥をいただく日です。

七草粥の七草は、
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ

百人一首の光孝天皇の歌
「君がため 春の野に出でて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ」
の"若菜"は、春の七草です。
日本では古くから七草を食する習慣があったのですね。

野菜売り場には、七草のセットなども置いてありますが、
我が家では、七つのうち、野菜として普通に使う野菜、
せり、かぶ(すずな)の葉、大根(すずしろ)の葉の3つで
七草粥(三草ですが…)を作ります。
(→ 七草粥レシピ) 

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余ったせりは、さっとゆでて胡麻和えに、お味噌汁の実に、
天ぷらに…等など、いろいろ使えますが、
きょうは、せりを生のまま使い、あっという間にできる
簡単な一皿をご紹介します。

生のままのせりは、クセがなく爽やか、
海苔とごま油とを合わせるのがポイントで、
ごま油の風味をまとった海苔と一緒にいただくと
青菜特有の青くささが感じられず、せりのもつ香りが引き立ちます。
是非お試しください。

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◆ ごま油香るせりと海苔のサラダ
【材料】
せり 約1把
焼き海苔 1枚(全形)
赤ピーマン 少々
塩 少々
ごま油 大さじ1 
めんつゆ 小さじ1弱

【作り方】
1.セリはよく洗ってザルに上げて水気をしっかり拭き取り
  3~4cmに切る。赤ピーマンは縦薄切りにする。
2.海苔はさっと炙ってちぎる。
3.1と2に塩、ごま油、めんつゆを和える。

※ ここでは、めんつゆを使いまいしたが、お醤油でも、
あるいは、ポン酢など、お好みで合わせてください。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 




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