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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

2022年08月

野菜たっぷり~夏のミネストローネ

八月も残りわずかとなりました。
ようやく、朝夕はすこし涼しくしのぎやすくなり、
つくつくぼうしの鳴き声も聞こえるようになり、
夏の終わりを感じます。

とはいえ、まだまだ日中の残暑は厳しいです。
夏の終わりは夏の疲れが出やすい時季。
疲れをリセットできるよう、心がけましょう。

睡眠と休養をしっかりとって身体をやすめる!
そして、栄養のある食事をとる!

八月末日は、831で野菜の日。
きょうは、夏野菜たっぷりの献立を紹介いたします。

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夏野菜…トマト、ピーマン、なす、きゅうり、
とうがらし、オクラ、ささげ(三度豆)。それから、
常備野菜の玉ねぎ、にんじん、じゃが芋…。

夏野菜には、夏バテや熱中症を予防し、体調を整えてくれる
働きがあります。
きょうはたっぷりの夏野菜(+常備野菜)を入れて、イタリアの家庭料理、
ミネストローネを作りました。

たっぷりの野菜を入れて、イタリアの家庭料理、
ミネストローネを作りました。

ミネストローネといえば、玉ねぎ、じゃが芋、にんじん、
トマト…といった野菜を入れるイメージですし、
実際、レシピ本などを見るとそうなっています。

イタリア語では、「具だくさん」「ごちゃ混ぜ」
という意味のミネストローネ、
材料も、作り方も、地方や家庭によってさまざまで、
決まったレシピはないそうです。

トマトベースのスープ、というのも決まりではなく、
かつては(コロンブスがトマトを持ち込むまでは)
トマトなしの野菜スープだったそう。

日本のお味噌汁のように、家にあり合わせの野菜で
自由につくられていたのでしょう。

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今日のミネストローネは、いつもの材料に加え、
なす、きゅうり、オクラ、ささげなどの夏野菜を加えました。
下のレシピに書いた野菜の種類も分量も参考。
キッチンにあるもの、残り物など、どんな野菜でもOKです。

たくさんの野菜から、味、甘み、旨みがでて、
塩、こしょうだけで、深みのある味わい深いスープになります。
一般的なミネストローネのレシピではコンソメが入ることが
多いのですが、塩こしょうだけで十分美味しいです。
(オレガノ、ローリエなど香辛料が加わると
 さらに風味豊かになります。)

あと、ここに、パスタを入れたり、
豆類やベーコン、チーズ等入れるとボリュームも出ます。

美味しさアップのコツは、
エキストラバージンごま油で野菜をしっかり炒めること。
是非作ってみて下さい。
夏の疲れが吹き飛ぶおいしさです。

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夏のミネストローネ
【材料】(3~4人分)
にんにく 1かけ
玉ねぎ 小1個
にんじん 小1本
じゃが芋 1個
ピーマン 2コ
とうがらし(赤)
ささげ(三度豆)5本
トマト 2コ
なす 1本
きゅうり 1本
オクラ 5本
エキストラバージンごま油 大さじ2
塩・こしょう 各適宜
香辛料(ローリエ、バジル、オレガノ等)
白すりごま 少々

【作り方】
1.にんにくはみじん切り、トマトは約2cm角切り、
 残りの野菜は全部1㎝角くらいに切る。
2.鍋に油とにんにくのみじん切りを炒め、香りが立つと
 野菜を順番に炒める。塩をふりかけて、ゆっくり炒める。
3.水2カップ入れて沸騰すると、香辛料を加え具材が柔らかくなるまで煮て、
 塩、こしょうで味付けし、器に盛り白すりごまとこしょうを散らす。

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【今回使用したのはコチラ】

エキストラバージンごま油




すり白
すりごま(白)








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夏の終わり~すだち素麺

今年は、8月23日が二十四節気の「処暑」です。
処暑の期間は、23日から次の節気「白露」の前日9月6日まで。
厳しい暑さがピークを過ぎて、暑さが和らぐ頃という意味の
処暑ですが、23日も猛暑日のところが多く、
厳しい暑さはなかなか収まりません。

今年は、梅雨明けがはやくて、6月下旬から記録的な猛暑となり、
厳しい暑さが2カ月以上つづいています。
ぼちぼち暑さが峠をこして、過ごしやすい気候になってほしいものです。

この夏は、
京都では三年ぶりに五山の送り火が全面点火で行われました。
新型コロナの影響で昨年、一昨年と縮小開催が続き、
各山の点火は1~6か所に限られ、寂しい送り火でしたが、
今年は、本来の形に。
(如意ヶ岳の大の字は、本来75か所の火床があるのですが、
昨年は、中心と端の6か所点火でした。)
ご先祖を送る火を絶やすことはできない、伝統技術を絶やすまい、
という保存会の人々の思いの火です。

点火の1時間ほど前から雨が降り始め、土砂降りに。
どうなることかと思っていたら、開始前にはぴたっとやんで、
定刻より少し遅れましたが、火が点っていきました。
「ご先祖様がこちらにいる時間を名残惜しんで、
 ちょっと遅らさはったんやろか?」などと思いながら
見送った今年の送り火でした。

五山の送り火のあと、京都の夏の最後の行事は、地蔵盆。
地蔵盆のお地蔵さま(地蔵菩薩)は、子どもの守り神、
地蔵菩薩の縁日である8月24日を中心に行われる地域のお祭りが
子供が主役の伝統行事「地蔵盆」です。

私が子供だった頃は(もう半世紀も前のことになりますが…)
お地蔵さまを洗い清めて、お供えをしておまつりし、
子どもたちは、すいか割り、福引、ゲーム、肝だめしなどを
楽しんだものです。
あと、輪になって直径2~3mの大きな数珠を廻しながら
お経を唱える数珠まわし。お供えのお下がりとして配られるお菓子。
皆が思い思いの夏らしい絵を描いた行燈…
夏休みの最後の思い出を彩る伝統行事です。

お地蔵さんのない地域は、夏祭りなど名前を変えて、
子供の集まる行事になっているようですが、
地域の在り方や生活様式がだんだんと変わってきて、
「地蔵盆」がない所も増えてきているようだし、また、
近年は、コロナの影響で休止になっているところも多いようですが、
ずっと続いてほしい伝統行事です。

(ちなみに、京都市では2014年に、地蔵盆を市独自の
「京都をつなぐ無形文化遺産」に選んだそう)

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さて、夏の終わりの行事を書いてきましたが、
きょうご紹介する一品も夏の終わりを感じるもの…
すだちを使った素麺です。
輪切りのすだちをたっぷり入れた見た目にも涼し気な一品。

これからが旬のすだちは、キリッとした酸味と清々しい香り、
料理に爽やかさと緑の彩りを添えてくれます。
すだちは、疲労回復効果のあるクエン酸やビタミンC、ポリフェノールを含み、
抗酸化作用で血液をサラサラにしてくれる、身体にいい柑橘です。

果汁の酸味が加わることで、塩味を控えても美味しく感じられるので、
減塩もできます。
皮には、レモン以上のビタミンCやカリウムが含まれます。
苦みが少ないので、薄切りにしてそのまま食べてもよし。
(皮ごと食べるのが抵抗ある方は、皮をすり下ろしても!)

素麺にごま油を混ぜていますが、さっぱり感にコクが加わり
風味がよくなることに加え、麺がくっつきにくくなり、
食べやすいです。
手軽な一品、是非作ってみてください。

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◆ すだち素麺
【材料】(2人分)
素麺 2~3束
すだち 4コ
素麺つゆ 適宜
ごま油 約小さじ1
白すりごま・青じそ・みょうが 各適宜

【作り方】
1.すだちは薄い輪切りにする。
2.素麺を表示通りにゆで、流水でよく洗ってざるで水気をきる。 
3.2にごま油をまわしかけて混ぜておく。
4.器に3を入れ、上にすだちを敷きつめるようにのせ、全体に
 素麺つゆをかける。
5.お好みで、白ごま+青じそとみょうがのせん切りを散らす。

※ 素麺つゆ作り方
 だし 1カップ強を煮立て、 
 うす口醤油・濃口醤油・みりん・酒 各大さじ2弱を入れ
 煮立つと火を止め、冷やしておく。



【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 






すり白
すりごま(白)










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ごま油香る~車麩の照り焼き風

唐突ですが、
麩(ふ)、日常の食卓に使われますか?

この時期、おしょらいさんのお供えの食材として
麩を準備されている方もいらっしゃると思います。

が、ふだんの食事では、
お味噌汁やすまし汁など汁物の具にする以外、
あまり使わず余らせてしまう…
という声をよく聞きます。
が、
麩は、思いのほか色んな料理に使えるのです。

煮物のほか、焼いたり(ピカタ風)、揚げたり(唐揚げ風)、
パンの代わりにフレンチトーストにしたり、また、
すりおろして、パン粉がわりのつなぎにしたり、
(ハンバーグや肉団子に)
いろいろ使える便利な食材なのです。

古来、麩は、精進料理のたんぱく質源として重宝され、
お豆腐とともに馴染んできた日本の伝統的な食材、
たんぱく質が豊富で低カロリーです。

麩は、主に2種類に分けられ、
原料を茹でて製品にした生麩と
原料を焼いたりして乾燥させた焼き麩
があります。

きょうは、ちょっとお値段高めの生麩ではなく、
安くて、常温で長期保存できる焼き麩の方を
取り上げます。

焼き麩は、とても種類が多くて、
また、地域によって特色があり、郷土食材としても
親しまれています。

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(左の車麩から時計回りに、丁子麩、一般的な普通の焼き麩、小さな手毬麩、巻いた庄内麩)

有名なところでは、
仙台の、油で揚げた油麩、
山形の、薄い板状の庄内麩、
石川や新潟の、ドーナツ形の車麩、
滋賀の、四角形で筋の入った丁字麩。
奈良の、バゲットのような形の大和麩、等など。

今回使うのは、車麩。
車麩は、しっかりした歯ごたえで食べごたえがあり、
少しかたいところと、やわらかいところと
違う食感が楽しめます。

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こちら、車麩の照り焼き風。
ご飯のおかずになる、
麩とは思えないボリュームある一品、
ごま油でコクのある味に仕上がっています。

ちょうどお盆で、おしょらいさんのおそなえに
麩を使うこともあるかと思います。
この機会に、また、普段の一品にも、
是非作ってみてください。

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車麩の照り焼き風
【材料】(2~3人分)
車麩 3枚
A【昆布だし(または水)大さじ4
 醤油・みりん・酒 各大さじ1強】
片栗粉 適宜
ごま油 大さじ1~2
白炒りごま 適宜
青ねぎ、青じそ、スプラウト等青味 適宜
【作り方】
1.車麩は、水でもどしてから、おさえて水分を絞り、
 片栗粉をうすくまぶす。
2.フライパンにごま油を熱し1を焼く。色よく焼けると
 返して同様に焼く。
3.いったん取り出し、フライパンにAを入れる。
 沸騰したところに2を戻し、汁気がなくなるまで煮詰める。
4.器に盛り、青味と白炒りごまを散らす。

※ 写真では一緒にとうがらしを炒め煮にしています。



【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 







 
いり白
炒りごま(白)







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麻婆なすカレー

立秋が過ぎて、暦の上では秋、
これからの暑さは残暑になります。

暑中見舞いはがきを書こうと思っている方、
立秋過ぎたら、残暑見舞いです。
ちなみに、残暑見舞いは、遅くとも
八月中には出しましょう。
(気持ち的には九月に入ってからの方が
 残暑にふさわしい気がするのですが…)

さておき、まだまだ猛暑日、熱帯夜の
過ごしにくい日々がつづきそうです。
猛暑日というのは、一日の最高気温が35℃以上の日
のことです。が、猛暑日が当たり前のようにつづき、
私が子どもだった半世紀前には考えられなかった
40℃以上という気温もあちこちで記録されています。

今年になって、
日最高気温が40℃以上の日は【酷暑日】とされたそうです。
そして、夜間の最低気温30℃以上の日は【超熱帯夜】と
呼ぶことになったよう。(熱帯夜は最低気温が25℃以上)

ちなみに、いずれも気象庁の定義ではなく、
日本気象協会が独自でつけた名称だそうですが、
これから、酷暑日、超熱帯夜、という言葉を聞く機会が
増えていくかもしれません。
その際は、より熱中症に注意するようにしましょう!

さて、きょうは、厳しい暑さに負けない
元気の出る献立、
麻婆なすカレーです!

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麻婆なすとなすカレーが合体したような一品。
子供も大人も大好きな味、
ちょっと刺激的でボリュームある一皿です!


さまざまなスパイスが混ざったカレー粉には、
高い抗酸化作用があり、夏の弱った胃腸を活性化し、
気力をも回復する働きがあるそうです。

カレー粉を多めにするとカレー寄りの味に、
また、
味噌を甜麵醬にしたり、仕上げにごまらあ油を
たらしたりすると、麻婆寄りの味になります。

お好みに合わせてどうぞ。
(小さなお子様、辛みが苦手な方は、豆板醤の量を
少な目に…)

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暑さを乗り切る美味しさ、
ぜひ作ってみてください!!

◆麻婆なすカレー
【材料】(2~3人分)
なす 3個
合いびき肉 150g
生姜 1片
にんにく 1片
青ねぎ 2~3本
赤ピーマン 小1個
塩・こしょう 少々
ごま油 大さじ1~2
豆板醤 小さじ1強
カレー粉 大さじ1.5
A【醤油・オイスターソース・酒・みりん 各大さじ1
  ごまねりねり(練りごま)白 小さじ1、味噌 小さじ2、
 酢 小さじ1】
水溶き片栗粉 大さじ1~2
ご飯 適宜
黒炒りごま 適宜
【作り方】
1.なすは縦2つに切り、約1cm幅の斜め切りにし、
 塩少々をまぶし、耐熱容器(電子レンジOKのもの)に並べ
 ごま油少々をまわしかけ、電子レンジ加熱する。
 (なす1個につき約2分)
2.フライパンにごま油を入れ火にかけ、合いびき肉を炒める。
 だいたい火が通ると、生姜・にんにく・ねぎの白い部分の
 みじん切り、豆板醤を加えて炒める。
3.肉がぱらぱらに炒められると、赤ピーマンの細切り、カレー粉
 を加えて炒める。
 水1.5カップを加え混ぜ、フツフツするとAを加え混ぜて火を通す。
4.1のなすを入れ、味をととのえて、水溶気片栗粉でとろみをつける。
 仕上げにねぎを1~2㎝に切ったもの、ごま油少々を入れて混ぜて火を止める。
5.器にご飯をよそって黒ごまを散らし、4をかけてうす輪切りのねぎを
 散らす。
6.お好みで仕上げに、ごまらあ油をたらしてどうぞ。

※味噌は、お好みのもので。

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【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 










ねり白150
ごまねりねり(練りごま)白









いり黒
炒りごま(黒)




ごまらあ油60 
ごまらあ油







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