京都では、毎月、月末に、おからをいただく食習慣があります。
おからだけではなく、、月のうち、何日には何を食べる、という
「京のおきまり料理」があるのです。

今日は7月31日…7月の晦日。
おからの日です。(うちでは!)

月末のおからは、来月も変わりなく過ごせるように、
「ご縁がきれないように」という意味があるらしいです。
とともに、別名「きらず」=お金がきれない、という意味もある
と聞いたことがあります。

いろいろ聞きますが、
「うちも月末におから食べるわぁ~!」
という声は、周りでも、あまり聞いたことがありません。
「おきまり料理」を実践している家庭は、佐渡のトキなみに
減っているのかも…(変な譬えをしてすみません

731


たかがおから、されどおから。
美味しくおからをたくポイントは…
ちょと多めの油でおからを炒めること。
味のいいだしでたくこと。

我が家では、仕上げにお酢を隠し味に加えます。
そして、ぱさつかないよう適度な汁気を残して仕上げる。

ちなみに、上の写真の本日のおからは、なかなか美味しくできて、
引っ張りだこでした(と自画自賛!…自煮自賛?)

うちでは、なかなか人気の献立ですが、世間的にはあまり支持を集めていないようです。

かなりの量のおからが、産業廃棄物として捨てられていると聞きますが
なんともったいない! 
たんぱく質や、繊維質、レシチン、色んな栄養素がたっぷり。
(レシチンには、脳の記憶力を高める働きあり!)

しかもお値段が手頃も手頃。(ほとんどただ同然のところもあります!)

素晴らしくエコな食材!
きっと、そのうちブレイクするに違いない!と思いつづけて20年以上。
一向にそんな気配はありません

月末、おからをいただかないと、何やら落ち着かないという
私は、一昔前の京都人なのかもしれません。。。


◆ おから
【材料】(約4人分)
  おから 250g、 サラダ油 大さじ2、 ごま油 大さじ2+少々(仕上げ)
  油揚げ 1/2枚、 にんじん 1/2本、 板こんにゃく 1/2枚、 きくらげ 約5g、
  A [ だし 350cc、 砂糖大さじ1強、 うす口醤油 大さじ1強、  塩 少々] 
  酒、みりん 各大さじ1、 酢 少々
 
【作り方】
  ① ごぼうは、ささがきにして水にさらしアクをぬき、ざるに上げて水けをきる。
  ② にんじん、板こんにゃく、油揚げは、長さ2~3cmの短冊切りにする。
    きくらげは、もどして細切りにする。板こんにゃくはさっとゆでておく。
  ③ 鍋にサラダ油(大さじ1)を入れ熱し、ごぼう、にんじんを加えて、
    強めの火で炒め、しんなりしてきたら、板こんを加え炒める。
  ④ おからを加え、サラダ油とごま油をたして、なじませるように炒める。
    油が回ったら酒、みりんを入れ、Aと油揚げも加えて、汁気が少なく
    なるまで煮て、仕上げに酢とごま油を加え混ぜ、ひと煮して器に盛る。

※ だしの量は、おからの水分量によって、加減してください。
※ お好みですが、しっとり汁気を残して仕上げるのが、お勧め。