利休煮、利休揚げ、利休蒸し…等など、
「利休」がつく料理名が幾つかありますが、
どれも、ごまが使われているようです。

茶人、千利休がごまを好んだことから、
ごまを用いた料理に「利休」の名を冠するようになった
と言われています。

利休煮で、よくつかわれる素材、なす。
今が旬の美味しいおなすで、ごまの風味豊かな
「なすの利休煮」を作りました。
rikyu

ねりごまとすりごま、そして隠し味に加えた白みそ。
ごまの香ばしさをたっぷりすいこんだなすが美味。

ごま・みそ・なすの煮物といえば、もうひとつ、
こちらです。
dorogame
「なすの泥亀煮」

なぜに、こんなネーミングになったのでしょう?!
誰もが思う、
泥の中の亀 ≒ 煮汁の中のなす! …追究するのはやめて、と。

なるほど名前に納得! しないように、
煮汁がなくなるまで煮て仕上げました。

名前はさておき、お味の方は、
こちらも、ごまの風味が香ばしいご飯がすすむ煮物です。

どちらもインパクトのある名前で、一度聞いたら忘れません。
(特に後者…)

そういえば、利休煮の方は、利久煮、という字をあてることが
多いようです。
縁起を重んじる料理名では「休」の字を嫌って「久」の字を使っているよう。

(「豆腐」を「豆富」と書き換えたり、「するめ」を 「あたりめ」、
 「梨」を「有りの実」と言い換えたりするように…)

どちらも好きですが、我が家では
利休よりも泥亀が人気でした。。。

◆ なすの泥亀煮
【材料】(約4人分)
    なす 4個、 ごま油 大さじ2、 サラダ油 大さじ1、 生姜 1かけ
    だし 1カップ、A【砂糖・みりん・醤油 各大さじ1、白ごま・黒ごま 各大さじ2】
    八丁みそ 大さじ1強
【作り方】 
  ① なすは縦半分に切り、皮に格子状に切れ目 を入れ、水につけて
    アクをぬき、水けをとる。 
  ② ごまは香ばしく炒ってすっておく。
  ③ 鍋に油を熱し、なすを入れて炒める。生姜のすりおろしとだしを入れ
    一煮立ちするとAを入れ、落とし蓋をして中火で10分ほど煮る。
  ④ 八丁みそを加えて、煮汁がほとんどなくなるまで煮る。

※ お好みで、冷たくしていただいても…。
※ 写真のなすは細身ですが、ずんぐりとした形のなすを使えば、
  さらに亀っぽい外観になります?!