今日12月8日は、針供養。
お裁縫の上達を祈って、針に感謝する日です。

一昔前まで、針仕事というのは、
重要で日常的な仕事だったと思います。
 (昭和の初めの家族団らん図を想像するに
  お母さんはちゃぶ台の横で針仕事をしているイメージが…)

折れた縫い針を供養し、寺社に納めて、
針仕事の技術上達を祈願する、
師走の大切な行事だったのでしょう。

京都では、嵐山にある法輪寺が針供養のお寺として有名。 
用意された大きなこんにゃくに、様々な色糸をつけた針を刺すのだそうです。
やわらかなこんにゃく…針をいたわる心づかいから始まったのでしょうか。

ところで、今、一般の家庭では、どの程度、針が使われているのでしょう?
洋裁・和裁・手芸が仕事である、或いは好きな人以外は、
あまり針を使わないのでは…? 私はそうです。
新年度に学校に要るゼッケンや雑巾を縫う時、
スラックスやスカートのすそをまつる時、
衣類のほころびを繕う時、(例:ちょっとしか履いてない靴下の親指のとこ、
 もう穴が開いてる! 息子よ、なんで? …というような時です)
思っていたより使っているかな?

一度針供養に行くべきですね。

今日の一品は、針供養にちなんだ、こんにゃくレシピ。
こんにゃくのたいたんです。

konnyaku

和の調味料で素朴な味つけです。
今日は、あえて、こんにゃくだけ炊きましたが、
ちくわや豚肉、根菜などと一緒に炊いても…。

上にトッピングしてあるのは、とってつけたような
「針 生姜」…です。

◆ こんにゃくのたいたん
【材料】(約4人分)
    板こんにゃく 1枚(250~300g)、 ごま油 小さじ1、 生姜 1かけ 
    酒・みりん 各大さじ1、 だし 50cc、  醤油 小さじ2、 砂糖 少々
    金ごま油 適宜、 かつおパック・鷹の爪 少々、 塩 少々 七味 適宜

【作り方】① 板こんにゃくは、食べやすく切る。
        (今回は、味がしみやすいように、ちりれんげで切りました)
      ② ①を塩でもんで熱湯でゆがく。生姜は、半分はすりおろし、
       半分は針生姜に切っておく。
      ③ ごま油を鍋に入れ、鷹の爪、おろし生姜、かつお、②のこんにゃく
        を入れて炒める。
      ④ ③に、酒・みりん、、醤油、砂糖、だしを入れてコトコト煮る。
       20~30分くらい、汁気がなくなるまで。       
      ⑤ 火を止め、仕上げに、金ごま油をまぜ、器に盛る。
        好みで七味をかけて…。

※ こんにゃくは、下ゆですることで特有の臭みが消え、味の浸透がよくなります。
  今回は、ちりれんげで切りましたが、後、味がしゅみやすいように、
  ちぎったり、手綱こんにゃくにしたり…お好みのやり方で。。。