年の瀬となると、大掃除や年賀状書き、お正月の準備等など
いろいろ慌ただしくなります。

今年も365日目、大晦日を迎えました。

皆さま、もう大体済ませられましたでしょうか?
だんどりの悪い私、年賀状はまだ、大掃除は小掃除(?)
という有様です…

お正月の準備、といえばメインはおせち料理。
最近は、おせちを作らない家庭もある、と聞きます。

数あるおせちを全部家で用意するのは大変ですが、
買ってきたものと、家で作るものと、上手に組み合わせると
いいかもしれません。

おせち料理には、年始を迎えるにあたって、
いろいろな祈りりがこめられているようです。
五穀豊穣、不老長寿、子孫繁栄 を願い、
さまざまな海の幸、山の幸がふんだんに盛り込まれているのです。

祝い肴三種は、その代表で、この三つが揃えばおせちの形が整う
と言われています。

三種とは、ごまめ(田作り)、数の子、たたきごぼう。
(関西ではたたきごぼう、地方によっては黒豆…とも聞きますが)

この三種は、どれも家で作りやすいものです。
わが家では、まず、ごまめを作りました。

ごまめは、片口いわしを風にあて乾燥させたもの。
かつて田の肥料にもしたことから「田作り」とも呼ばれています。
五穀豊穣を願って、「五万米(ごまめ)」の文字をあてることもあるようです。
小さいながらも、お頭つき! おめでたい一品です。

gomame
このごまめ、私自身、実は小さい頃は少し苦手でした。
最近は、ナッツを一緒にからめて、香ばしく仕上げます。
歳をとるにつれ、ごまめのほのかなほろ苦さがを美味しく感じるようになり、
それに加えて、好きなナッツがたっぷり入ったこともあって、
今では、ごまめ大好き。
つい、つまみ食いをしてしまい、量が減ってしまう?!
という献立になりました。


さて、あと、黒豆をたいて、お煮しめを作って
伊達巻きを焼いて、きんとん…おっと栗甘露煮をまだ買っていない。
買い忘れをチェックして、買い物に行かなければ…。

それから年賀状を書いて、
もうちょっと掃除をして…。

大晦日は、毎年、忙しい一日です…。

さて、七月から始まったこの「今日(京)のおばんざい、なぁに。」
お読みいただき、ありがとうございます。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。


◆ ごまめ
【材料】 ごまめ 50g、 くるみ 50g、 松の実 10g、 白いりごま 大さじ2
     しょうゆ・砂糖・みりん 各大さじ3、酒 大さじ1.5、ごま油 小さじ1/2

【作り方】① 粗く刻んだくるみと松の実は、フライパンでからいりしておく。
      ② ごまめは、フライパンでからいりする
       (または電子レンジで2~3分加熱する)
       ポキッと折れるくらい、ぱりっと乾燥させ、冷ます。
      ③ 鍋に、しょうゆ・砂糖・みりんを入れて煮立て、少し煮詰める。
       途中で酒も加えてさらに煮詰め、とろりとすると、
       ②のごまめを入れて、手早くからめる。
      ④ ①も加えて、全体にまんべんなくたれをからめ、ごま油をたらし
       バットなどに広げて冷ます。
      ⑤ 器に盛りつけ、さらに白ごまをちらす。

※ ナッツは、お好きなものを入れてください。ほか、ピーナッツ、
   アーモンド、カシューナッツなど。
※ 仕上げには、カレー粉、七味、山椒などをふりかけても
  一味違って美味しいです。