平成25年、西暦2013年、巳の年。
新しい年が始まりました。

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
「今日(京)のおばんざい、なあに。」は、二度目のお正月を迎えます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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さて、お正月といえば、おせち(料理)。
おせち料理では、何がお好きでしょうか。

伊達巻  栗きんとん  数の子  お雑煮…
…等が我が家では人気です。

お重箱に必ず入れる料理で 家族の好物より優先するのが
三つ肴(祝い肴三種)です。

三つ肴は、正月のお祝に欠かせない三種類の料理のこと。
この三つと お餅の入ったお雑煮があれば、
お正月のお祝いができます。

三つ肴は、関西と関東では中身が少し違うようです。

関西版:数の子、ごまめ(田作り)、たたきごぼう
関東版:数の子、ごまめ(田作り)、黒豆

それぞれ、いわれがあります。
「数の子」
 卵の数が多いことから、子孫繁栄と五穀豊穣を願って食べられた。

「ごまめ」
 カタクチイワシを肥料としたら、五万俵ものコメが収穫できたことに由来。
 「ごまめ」は「五万米」であり「田作り」の名とともに五穀豊穣を願って
 食べられた。

「たたきごぼう」 
 その形や色が豊年の象徴と伝えられている瑞鳥(たんちょう)を連想させる事から
 豊作を願って食べられた。(また、ごぼうは地中に深く根を張ることから)

「黒豆」
 黒は、魔除けの力が有るとされている色であり、また、
 まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせることを願って食べられた。

ちなみに
重箱に詰めるのは、めでたさを「重ねる」という意味で縁起をかついだものです。

京都では、「三種」には黒豆が入りませんが、
私も子どもたちも大好きなので、必ず作ってお重に入れます。

関西と関東を足して、四つ肴になりますが、お重から取り出して、
まず、お祝いをしました。

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この1年が、作物の実りに恵まれ、健康に恵まれ、
まめに暮らせる年でありますように。

◆ たたきごぼう~練りごま仕立て

【材料】 ごぼう 2本、  酢・塩 各少々、 白練りごま 35g、 
     合わせ酢【酢 大さじ5、 砂糖 大さじ2、 塩・うす口醤油 各小さじ2/3
            みりん 小さじ1強】 削りかつお8g
     白すりごま 適宜

【作り方】① ごぼうは、たわしで皮を洗い、長さ4㎝位に切り、酢水につけてアク抜きする。
      ② 水に酢・塩を加え、ゴボウをゆでる。沸騰してから1~2分ゆでて
        ざるに上げる。粗熱がとれると、すりこぎなどで、軽くたたく。
      ③ 合わせ酢を火にかけ煮たて、かつおを入れて一煮してこす。
        冷めると練りごまを加え混ぜ、ごぼうを和える。
      ④ 器に盛り、好みで上にすり胡麻を散らす。
  

※  黒豆の作り方は、大つごもり
   ごまめの作り方は、大晦日
   をご覧ください。