今年も残り十日を切り、気ぜわしい歳暮のころとなりました。
「歳暮」とは、年末、年の瀬のこと。
歳(とし)の暮(くれ)です。

一般的に「歳暮」というと、一年の感謝をこめて、年末におくる贈り物
と思われています。
もともとは歳暮周りといって、年末にお世話になった人に挨拶回りをしたこと
に始まり、その贈り物が、現在のお歳暮につながってきたようです。

本来は、直接訪問して贈り物をお渡しするものですが、
近年、デパートや大手スーパー、お店から宅配で送る、というのが大半。
師走のデパートは、お歳暮商戦で大賑わいですね。

さて、
お歳暮で人気のあるものというと、
ハム・ソーセージ類、和菓子や洋菓子、
ビールなどアルコール、コーヒーやお茶類、
それから、クール便の普及で、魚介や肉類、アイスクリーム等も…

京都では、人気のお歳暮の一つに、お漬物の詰め合わせがありますが、
中でも人気は「千枚漬」
千枚漬は、すぐき、しば漬と並んで、京都の三大漬物の一つです。
京都の冬の味の一つと言えるようなお漬物です。

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京野菜の聖護院かぶの薄切りを、昆布、唐辛子、酢・塩・砂糖など
の調味料で漬け込んだもの。
京都に数多あるお漬物屋さんで作られていますが、
お店によって、甘みや酸味、風味がすこしずつ違っています。

かぶの風味がよく、歯切れのいいみずみずしい千枚漬、
私も大好きなのですが、市販のものは甘みが強いものが多く、
最近は、ずっと手作りしています。

大きな聖護院かぶでつくることもありますが、
手軽に入手でき、扱いやすい小かぶで作ることが多いです。

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家では、葉もつけて、細かく切って、胡麻であえて食します。
どちらも、お好みの味付けにできるところが自家製の魅力。
(買うと高い千枚漬けが、安くでできるのも魅力…)

年末年始の箸やすみの一品にも最適、是非作ってみてください。

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◆ 千枚漬、かぶの葉漬のごま和え
【材料】
かぶ(根)中2個 
塩 かぶの重さの3%弱(かぶが200gとして5~6g)
昆布 5cm角くらい
鷹の爪 1本 
柚子皮 少々
A【酢 大さじ4、砂糖大さじ1強、みりん小さじ1】

かぶの葉 適宜
【作り方】
1.かぶは皮をむいて縦半分に切り、薄切りにする
  (繊維を断つように横方向に)
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2.全体に塩をふりかけて混ぜてなじませ、重しをして
  30分ほど置く。
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(ボールに入れラップをして上から水を入れたポットで重石を…)

3.Aを混ぜ、昆布の細切り、鷹の爪を入れた漬け液
 (葉用に少し残して)に 2を漬ける。

4.葉は粗みじんに切り、塩もみしてザルにいれて
  さっと熱湯をかけてしぼり、Aの残りの漬け液に漬ける。
  葉は、すりごま、炒りごまと混ぜると風味と香りが
  よくなります。(お好みでごま油も…)

※ 赤かぶも同様に漬けます。酸の力で、たちまち
  きれいな赤色に染まります。

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【今回使用したのはコチラ】


すり白
すりごま(白)







 
いり白
炒りごま(白)





白ごま油275
(白)ごま油 





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