七月の京都、といえば祇園祭。
今年は、新型コロナウィルスの影響で、
山鉾建ても山鉾巡行も神輿渡御も中止となりました。

神事や、関係者のみの行事は行われますが、
祇園祭の象徴とも言える山鉾が見られない、
寂しい夏となります。

もともと祇園祭は、いろいろな疫病が流行していた平安時代に
疫病退散・災厄回避を祈願して始まったと言われています。

疫病を鎮めるための祇園祭…その主要な行事が
疫病(新型コロナウィルス)によって中止になるのは
残念ですが、感染拡大を防ぐのが一番大切なこと。
祇園祭期間のこの1カ月は、
本来の意味である、疫病の収束を一層祈ることになるのでしょう。

今年は、七夕の願い事を書く短冊にも
コロナ終息を祈る言葉が多いようです。

さて、近年、七夕と言えばそうめん、
というご家庭も多いことと思います。

もともと、そうめんの原形と言われる「索餅」は、
平安時代、宮中の七夕行事に欠かせない供え物だったとか。
七夕の日に食すると 疫病にかからない、と言われていて
そういう歴史を受けて、七月七日は「七夕・そうめんの日」
にもなっています。

今年も無病息災を祈って、食べたいものですね。

tanabata!

きょうは、そうめんに具をいろいろのせて、
そうめんのつゆをゼリー状にかためためんつゆジュレに
ごま油を加え混ぜて 添えました。

キラキラ透明感があって、
ぷるぷるっと口当たりのいいめんつゆジュレ。
そうめんにも野菜にも、よくなじんで、
ごま油で香りにさそわれ、お箸が進みます。

tanabat

具材は、これから美味しくなる鱧(湯びき)、温泉卵、そして、
きゅうり、トマト、みょうが等の野菜を使いましたが、
他に、ゆでた海老や豚肉、錦糸卵、ツナ、
なす、枝豆や貝割れ等など、お好みの具材で
作ってみてください。

◆ ごま香るそうめんジュレ
【材料】(約4人分)
そうめんつゆ 250cc(心もち濃いめ)
粉ゼラチン 5g
水 50g
ごま油 少々

そうめん 約4把(200g)
温泉卵 4個
トマト 1個
きゅうり 1本
みょうが 1~2コ
鱧の湯びき 適宜
オクラ 少々

白炒りごま 少々

【作り方】
1.粉ゼラチンを水にふり入れて、少し置き、
  電子レンジで15秒ほど加熱して溶かす。

2.めんつゆを混ぜて、平たい保存容器や
  バットなどに流し入れて、冷蔵庫で冷やし固める。
  (混ぜる時、めんつゆの一部をゼラチン水の器で
  混ぜてから戻す)

3.ゆでてよく水洗いしたそうめんを器にのせ、
  温泉卵、ざく切りのトマト、細切りきゅうり
  せん切りのみょうが、鱧の湯びきをのせる。

4.2をフォークなどでくずし、ごま油を混ぜて3にのせる。
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オクラの輪切り、炒りごまをちらして、どうぞ。

※ 市販のめんつゆを使う場合は、つけめん用にうすめ、
  味をみて使ってください。

※ ゼラチンとめんつゆを混ぜる時、一度に混ぜると、
  だまになることがあるので、ゼラチンにめんつゆを少し混ぜて
  から全体に混ぜる。

※ ゼラチンで固めたゼリーは夏の室温におくと、
 どんどんやわらかくなり、溶けるので、食べる直前に
 のせてください。

※ めんつゆの作り方…
  …だし 1カップ強に、うす口醤油大さじ1強+みりん 大さじ2
   +塩・濃口醤油 各少々を加え煮立て、味を調えたものを冷ます)

※ 温泉卵の作り方…
  …たっぷりお湯を沸かして、火を止め水を加えて約75℃にし、
   常温にもどした卵をそのままそっと入れて蓋をして約15分保温。
  (余熱で火が通るので、すぐに使わないときは、氷水でひやす)
  75℃がわからない時は、沸騰したお湯5カップに2カップの水を加えて
  火を止めると、だいたい75℃くらいになる)
   

tanabata


【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 



 
いり白
炒りごま(白)




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