今年2020年は7月21日が土用の丑。
土用うなぎを食される方も多いことと思います。

雑節の一つである「土用」
二十四節気の「立春」 「立夏」 「立秋」 「立冬」の前
それぞれの約18日間のことをいいますが、
一般的には「土用」といえば、
立秋前の夏の土用のこと。
この期間は暑中で、暑中見舞いを出す時期でもあります。

夏の土用の期間は、二十四節気の「大暑」とも重なって、
とても暑くなる時季。
梅雨が明けて急に暑さが厳しくなることも多く、
猛暑を乗り切るため、栄養のある食材を食べて、
元気に過ごせるよるにと、うなぎを食べる習慣が
江戸時代から続いています。

「うなぎ」だけではなく、昔からこの日には
「う」のつくものを食べると病気にならない
と言われてきたそうです。

「う」のつくもの…
「うめ干し」 「うどん」 「うり」等など…
どれも、夏の暑い時季にうってつけの食材。

酸味のある梅干しは、この時季さっぱりと美味しく、
クエン酸の働きが夏バテを防いでくれます。
つるっと食べられるうどんは、食欲がない時にも食べやすく、
エネルギー源になります。
そして、
夏が旬の「うり」は、利尿作用でがあり、体内の水分調節をして
夏の熱い身体に嬉しい働きをしてくれます。

「うり」の仲間というと、
きゅうり、かぼちゃ、ゴーヤ、とうがんなどがあります。
きょうは、とうがんを使った一品をご紹介いたします。

togann

とうがんは、漢字では「冬瓜」ですが、夏が旬。
丸のまま冷暗所で保存しておくと冬までもつことから、
「冬瓜」と名付けられたようです。
水分が多くて、さっぱり淡泊な味わいは、夏にぴったり!

余分なナトリウム(塩分)を身体の外に出し
血圧を正常に保つ働きをするカリウムを含んでいるので、
高血圧、むくみ解消に効果があります。

身体の熱を下げて、熱中症を予防する働きがあるので
積極的に食べたいですね!

たんぱくで、味がよくしみる冬瓜は、煮物に向いています。
ひと手間ですが、下ゆですると、特有のにおいやアクが取り除け、
調味料の味がしゅんで、美味しくいただけます。

きょうは、だしで煮含めて海老のあんをかけた
ご馳走風の一品。うまみのある海老のあんと
冬瓜のやさしい味わいがよく合います。

仕上げに加えたごま油が、あっさりした冬瓜に
コクをプラス。食欲をそそります。
土用の期間に限らず、暑気払いに、
是非作ってみてください。

togan

◆ 冬瓜の海老あんかけ~ごま油風味
【材料】(2~3人分)
冬瓜 約350g(1/8個)
塩 少々
海老 100g(6~7匹)
A【だし 2カップ、酒・みりん 各大さじ2、うす口醤油 大さじ1】
濃口醤油 約小さじ1/2
片栗粉 大さじ1+水 大さじ1強
ごま油 小さじ1
生姜 少々
青味(青柚子の皮(や青じそ)のせん切り、
    三つ葉、枝豆、スプラウトなど) 少々

【作り方】
1.冬瓜は種とわたをとり、食べやすく一口大に切り
  皮を薄くむき、塩を入れた熱湯で6~7分ゆで、
  ザルにあげる。(竹串が通るくらい)
2.海老は、洗って背ワタをとり、包丁で粗くざくざくたたく。
3.鍋にAと1を入れて火にかけ、落とし蓋をし、沸騰したら
  火を弱めて5~10分煮る。 (途中で返し全体に味を煮含める)
  濃口醤油を加えて煮汁の味をととのえる。
4.3の冬瓜だけを器に盛り、残った煮汁を煮立てて2の海老と、
  おろした生姜を加えて、水溶き片栗粉を入れとろみをつけ、
  冬瓜の上からかけて、青味をちらす。



【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 










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