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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

ぶりとお餅のみぞれ汁

明けましておめでとうございます。
二〇二五年 令和七年 巳年。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

遅い新年のご挨拶になって、申し訳ございません。
七日正月は過ぎましたが、
関西など一部の地域ではまだ松の内、ということでご容赦ください。

よく言う「松の内」ですが、
お正月の神様、歳神様が滞在されている期間を意味し、
その依り代である松を飾っておく期間を指します。

松などのお正月飾りをしつらえなくても、
松の内が過ぎると、お正月の終わり、という感覚でしょうか。

尤も、三が日を過ぎると、平常運転でいつも通り、という人も
多いかもしれません。

それ以前に、近年どんどんお正月らしさが薄れてきています。
かつては、お店も閉まって普段とは違う、静寂で独特の雰囲気だったお正月…
今や、元日からコンビニだけでなくスーパーや飲食店も普通に営業していて
お正月が、単なる冬休みのようになっている人も増えているようです。

年賀状はラインやメールに移行(郵便料金の値上げが拍車をかけた模様)
お節やお雑煮でお祝いする、というお正月のならわしも、
だんだんとお正月の当たり前ではなくなっているのかもしれません。

日本の伝統の「食」を大切に、という思いがつよいので、
こういう傾向は、少し寂しい気がします。

しかし、今年の年初は、お餅のレシピ検索が例年よりも増加しているそうで
お正月にはお餅!と言う私には嬉しいニュースです。

お餅は、古くから日本人にとって、お正月やお祝いの日に食する
「ハレ」の日の食べ物。
新年には、お餅を歳神様にお供えして、旧年の無事や収穫を感謝し、
新たな年の家内安全や豊作を祈ります。
いろいろな願いが込められたお餅は、日本人の暮らしに
根づいてきた お正月にはなくてはならないものです。

さておき、最近お餅は、切り餅や丸餅のパックを買う、という
ご家庭が多いようですが、1袋を使いきれないので、
ネット検索で、お餅のアレンジレシピを求める人が増えているのでしょう。

今回の年末年始は最大9連休ということもあって、
いっそうお餅のレシピ検索が増えたのかもしれませんが…

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さて、
今年最初ご紹介するのは、お餅を使ったボリュームある一品、
「ぶりとお餅のみぞれ煮」です。

養殖も盛んで、年中見かけるぶりですが、旬は冬。
今の時期に獲れる「寒ぶり」は脂がのってとりわけ美味しく、
良質なたんぱく質や鉄分などのミネラル豊富、DHAやEPAもたっぷり。

お正月によく登場するのは、旬でであることに加えて、
出世魚であるぶりにあやかって、立身出世を願う、ということのようです。

縁起のいい魚、ぶりをお餅と一緒にフライパンで焼いて、
すまし仕立てのおつゆに大根おろしを加えたところでさっと煮て
仕上げたものです。

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お餅は、少しかたくなったものでも、パックのものでも
どちらでもOK。
ごま油で風味よく焼いたので、香ばしいおいしさ。
うまみの出たおつゆに大根おろしが入ると、さっぱり
味わい深く、ほっとする汁物です。

寒くなってきたこの時季にぴったり!
美味しくて、身も心もあたたまる一品です。
是非作ってみてください!

◆ ぶりとお餅のみぞれ汁

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【材料】(2人分)
・ぶり(切り身)小2切れ
・塩 一つまみ
・餅 2個
・片栗粉 適宜
・ごま油 約大さじ2
・大根 7~8cm
・だし 1カップ強
A【酒・みりん・うす口醤油 各大さじ1、塩少々】
・水菜(など青菜)適宜
・にんじん 1/2本
・かまぼこ 4~5㎝分
・白すりごま 適宜
・七味唐辛子 少々

【作り方】
1.大根をすりおろしておく。水菜は4~5cm長さに切り、
 にんじんは1cm幅の輪切りにする(お好みで梅の飾り切りに)
 かまぼこは好みに切る。
2.ぶりはキッチンペーパーで水分をふき取り、軽く塩をふって
 片栗粉をうすくまぶす。餅にも軽く片栗粉をまぶす。
3.フライパンにごま油を入れて熱し、ブリと餅を入れて
 中火で両面焼いて焼き色をつける。(餅はやわらかくなるとOK)
4.鍋にだしと人参を入れて火にかけ、沸騰するとAの調味料を加えて煮る。
 にんじんが程よいやわらかさになると、3の餅とぶり、大根おろしも加え、
 水菜とかまぼこも加えて煮立つと弱火にして、味をととのえ、器によそう。
5.すりごまと七味を混ぜたものをかける。


【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 









すり白
すりごま(白)











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30分で出来る!黒ごまたっぷりパン

令和六年、二〇二四年も残り僅かとなりました。
いろいろな出来事があった今年一年を振り返ると・・・

元日に、能登半島に最大震度7の地震が甚大な被害をもたらし、
翌二日には、羽田空港で日航機と海上保安庁機が衝突、炎上…という
波乱の幕開けでした。

夏には日向灘の地震、各地で線状降水帯による豪雨と、自然災害が多発
南海トラフ地震の可能性など不安を覚えた方も多かったことでしょう。

経済界では日経平均株価が史上最高値になったものの、
庶民の生活は物価高に翻弄されて生活実感との乖離が大きいです。
夏からの米不足、米の価格高騰は記憶に鮮烈ですが、ほかにも、
野菜果物、豚肉、砂糖や納豆など豆製品、原料が値上がりしたお菓子類、
食品以外の洗剤などの生活用品等も、数多くのものが値上がりし、
買い物に行く度にため息が出ます。

そんな中、今シーズンの大谷翔平選手の目を見張るような超人的活躍に、
パリオリンピック・パラリンピックでの日本人選手の大活躍には
大変元気づけられました!

毎年12月に発表される「今年の漢字」は「金」でしたが、
これらスポーツでの日本人選手の活躍による 光を表す「金(きん)」の意。
(尤も、政治の裏金問題や、金目当ての闇バイトの横行、
 止まらない物価高などなど、影を表す「金(かね)」というよからぬ意味も
 あるのですが…)

さてそして、今年話題の「食」!
その年の流行や世相をもとに、食文化として後世に残したい食べ物を
ぐるなび総研(食をテーマに調査し、その成果や提言を発信する会社)
が選ぶ 2024年「今年の一皿」は「うなぎ」でした。

ここ数年、希少で値段も高騰してうなぎを目にする、口にする機会は
減っているのに?!と思ったのですが、
現在、完全養殖の実用化に向けた研究が進んでいるようです。
今年大幅に増加したインバウンド観光客からも絶大な人気があったとか。
なにはともあれ、養殖が進んで、うなぎがかつてのように手軽に
食卓に出せるようになってほしいものですね。

もう一つ、大手料理レシピサイトのクックパッドが選んだ
「2024食のトレンド大賞」は「こねないパン」。
手軽にできる「あまりこねない」「時間のかからない」手作りパンです。

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パン作りというえば、力強くしっかりこねる工程、発酵させる工程、
…と慣れない人にとっては、手間と時間のかかるイメージがあるのですが、
調理方法が進化して、従来よりも手軽に作れるレシピが出てきました。

この「こねないパン」は、文字通り力が必要な「こねる」作業をできるだけ軽減、
耐熱ボウルの中で材料を混ぜるだけ、短時間でできるレシピが多いようです。

力の弱い方や子供にも作りやすく、年代を問わずに作る人が増えているとか。
市販のパンが値上がりの中、今夏突然米不足となり、一層人気が高まったのでしょう。
私自身、このこねないパンを作ったことがなかったので、
この機会にトライしてみました。

発酵時間がとても短いので、発酵を助けるヨーグルトを加え、
手作りならではの、たっぷりの黒ごまを入れ、
香ばしく仕上げました。

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エキストラバージンごま油を配合した生地は、
もちっとしてふんわり、想像以上に本格的なパンに焼き上がりました。
ごまが香ばしく、焼き立てはそのままでも十分美味しい!

ごま油をちょっとつけると、絶妙の味。
一気に3コ、ペロッと食べてしまいました。

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今年の食を代表する一品、是非作ってみてください!

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さて、年一年「今日(京)のおばんざい、なあに。」を読んでいただき、
ありがとうございました。
来年も、皆さまの食卓に役立つような「食」の提案ができますよう
精進いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
少しはやいですが、皆さま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

◆ 30分で出来る!黒ごまたっぷりパン

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【材料】(8コ分)
・強力粉 200g+少々
・ドライイースト 5g
・砂糖 小さじ4
・塩 小さじ2/3
・ぬるま湯 大さじ5(75㏄)
・プレーンヨーグルト 大さじ4(約60g)
・エキストラバージンごま油 大さじ1.5(約20g)
・黒炒りごま 大さじ3(約30g)

・金ごま油(お好みで)

【準備】
・材料を計量し、ヨーグルトは室温にもどしておく。
・オーブンを220℃に温めておく。

【作り方】
1.ボウル(電子レンジOKのもの)に強力粉200gと砂糖、塩、ごまを入れて、
 まんべんなくヘラで混ぜる。
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2.ぬるま湯にドライイーストをふり入れて溶かし混ぜ、1に加えて混ぜる。
 ざっと全体に混ざると、ヨーグルトと油も加えてヘラでよく混ぜる。
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3.粉っぽさがなくなると手で生地をまとめる。
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 まとまって手にくっつかなくなると、丸く形作り、
 ふんわりラップをかけて電子レンジ(500~600W)で20秒加熱する。
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4.空気をぬくように手をグーにして押しては返してを2分ほど繰り返す。
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 生地がなめらかになると、再び丸めてふわっとラップをかけて,
電子レンジ(200~300W)で20秒加熱。ボウルから出して
まな板(シート)の上にひろげ、生地を放射状に8等分する。
(まな板と包丁に強力粉を少々ふっておくとくっつかない)
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5.1個ずつ、巻き込むようにして、たたんでくっつけるを繰り返して、生地が
ツルッとすると丸くととのえ、オーブンシートを敷いた天板に等間隔に並べる。
(丸めた時の綴じ目を下に)
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 オーブンに入れ、210℃で10分焼く。

※ 30分以上時間がかかってもよければ 焼く前に、
 8等分して丸めた生地をラップをふんわりかけ(乾燥防止のため)
 暖かなところで15分ほど寝かせる。


【今回使用したのはコチラ】

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エキストラバージンごま油










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炒りごま(黒)







金ごま油290
金ごま油










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ごま風味~大根の皮の酢醤油漬け

師走に入って、旬の大根をやわらかく仕上げた献立を紹介しましたが、
ひきつづき、大根の話題。
煮込んだ大根を口当たりよく美味しくいただくために
厚くむいて取り除いた「大根の皮」の栄養の話です。

大根の皮近くには縦に繊維が通っていて、火を通しても筋っぽいです。
筋の部分は、加熱してもやわらかくならないだけでなく、
少し辛みや大根独特の渋みのような風味が残ります。
だしや調味料の味も入りにくいです。

KAWA

美味しくじゅわっとしたやわらかさに仕上げるため、
皮は厚さ4ミリくらいむくのがお薦めです。

こんなにぶ厚くむいてはもったいない?!
いえいえ、むいた皮で一品作るので大丈夫です。

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皮の部分は中心部よりも栄養豊富。
筋っぽいだけあって(?)、食物繊維がたっぷり!
食物繊維は、腸内環境をととのえ、便通を改善、
血糖値の上昇を緩やかにする効果も期待できます。

また、大根はビタミンCやカリウムが豊富ですが、
中心よりも皮に多く含まれています。

ビタミンCは免疫機能アップや風邪予防など、これからの
寒い季節に嬉しい働きがあります。
カリウムは高血圧やむくみを予防してくれます。

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今回ご紹介する大根の皮を使った献立は、
酢醤油漬け。

かための皮のパリッとした食感を楽しめ、ごま油の風味が効いた
ご飯が進む味です。
加熱せずに生で食べることで、熱に弱い栄養素
(ビタミンC、カリウム、消化酵素)が無駄なく摂れ、
大根の栄養をまるごと、いただけます。

大根の消化酵素、ジアスターゼは、
消化を助けてくれ、胃腸のもたれやむかつきを和らげてくれるので、
食べ過ぎ、飲み過ぎになりがちな、これから年末年始にかけて
重宝する一品です。

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なにより、簡単にできるのがうれしい一品。
この前のふろふき大根や大根ステーキのほか、
これから出番の多そうな、おでんやブリ大根などの煮物で、
厚くむいた皮が出たとき、
是非作ってみてください。


◆ ごま風味~大根の皮の酢醤油漬け

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【材料】
大根の皮 約200g
A【濃口しょうゆ・酢 大さじ1.5、砂糖 大さじ1
 ごま油 大さじ1/2、鷹の爪 少々】
黒炒りごま 少々

【作り方】
1.大根の皮はよく洗って、水分をしっかりとって細切りにする。
2.ポリ袋にAを入れて混ぜ、1を入れて上からかるくもみ、
 袋の口をゴム等でしっかりとめ、20分ほどおく。
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3.汁気を切って器に盛り、ごまを散らす。

※ 砂糖の量は、お好みで調節してください。
※ 空気に触れないようにして、冷蔵庫で4〜5日保存OK。


【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 









いり黒
炒りごま(黒)






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