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今日(京)のおばんざい、なぁに。

へんこ山田のスタッフ【ごまりこ】が綴るブログ。
京都に生まれ育って○十年。 (京都弁と大阪弁のバイリンガル?)
小さい頃から、当たり前のように身近にあった 食卓のおばんざい(日常のおかず)や食習慣、 そして風習…そんな京都(ならでは)のひとこまを 大切に残していきたいなぁ~と思う今日この頃です。
日々の暮らしの中、京都のいろいろ、旬、風物、行事、等など、 「食」をからめて、つづっていきたいです。

さつま芋のごま汁粉

今年は、残暑が厳しく長かったせいか、
紅葉が遅く、また色もくすんでいるようです。

秋に寒暖差の大きい日が増えるほど、葉っぱの色が鮮やかに
なるそうですが、11月も概して気温が高めだったため、
紅葉の時期や色付にも影響が出てきています。

2024年の紅葉の見ごろは例年よりもだいぶ遅くなり、
関西では12月10日頃になるとか。

例年よりも暖かいとはいえ、体感的にはそれなりに寒くなってきているので、
あたたかなものが恋しくなります。
少し前まで、かき氷や冷菓があんなに食べたかったのに、
今は、それよりも、おぜんざいやお汁粉…という人も
多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、ちょっと変わったお汁粉です。
一般的にお汁粉とは、
小豆を砂糖で甘く煮て、お餅や白玉団子などを入れた温かなお汁。
小豆は、地域によって粒が残っていることもありますが、
関西では、粒あんではなくなめらかですね。

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このお汁粉は、小豆ではなくさつま芋がベースのやさしい甘み。
白ごまねりねりを加えてコクを出しています。
(アクセントに小豆あんを上にのせています)

さつま芋をやわらかく煮て、つぶすだけなので
意外に簡単手軽に短時間でできます。

さつま芋はとても栄養値が高い食材、
ビタミンCたっぷりで、食物繊維やミネラルも豊富。
エネルギー源となって、身体を温める働きがあるので、
これから寒くなる季節にピッタリです。

おやつや軽食にはもちろん、朝ごはんにも。満腹感があって、
腸の活性化にもなるので、一日の始まりにも適しています。

また、さつま芋は低GI食品で、血糖値を安定させる助けとなるそう。
豊富な食物繊維やポリフェノールの働きで、糖質がゆっくりと身体に
吸収されるので、健康やダイエット、血糖値を気にする方に、
うってつけの甘み、おやつです。
(お好みですが、砂糖や小豆を入れなくても美味しいです。)

これから寒くなる時期に身も心もほっとする一品、
是非作ってみてください。

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◆ さつま芋のごま汁粉
【材料】(約4人分)
・さつま芋 300g(大きめ1本)
・塩 少々
・白ごまねりねり(白練りごま) 大さじ1/2
・砂糖 約30g
・豆乳 300cc
・粒あん 約大さじ4
・黒炒りごま 少々
・白玉粉 50g
・豆腐 50g

【作り方】
1.さつま芋は、4~5㎝皮をつけたまま半月切りにし、残りは皮をむいて
 半月切りにし、さっと水にさらす。
2.1の水を切って鍋に入れかぶるくらいの水と塩を加えて中火で柔らかくなるまで煮る。
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3.さつま芋が柔らかくなると皮付きを飾り用に取り出し、
 残りは鍋の中でマッシャーなどでつぶす。
 (汁気が多いとつぶしにくいので、ゆで汁をいったん出す)
 IMG_4193









4.ゆで汁を戻して、白ごまねりねりと砂糖を加えよく混ぜて、
  豆乳でのばして好みの味に仕上げる。
5.白玉粉と豆腐を混ぜてこねて、丸めて真ん中を凹ませて、
 熱湯に入れてゆで、浮いてきてから1分ほど煮ると、冷水にさらし、
 水気をきっておく。
6.器に4をよそい、上に5の白玉だんご、3の飾り用さつま芋、
 小豆あんをのせて、ごまを散らす。

※ さつま芋の甘みやお好みで、砂糖の量を加減してください。
※ 豆乳を使いましたが、牛乳を使っても美味しいです。
※ 白玉団子を作る代わりに、お餅を入れても美味しいです。
※ なめらかな食感にしたい場合は、③でブレンダーやミキサーを使ってください。

※ むいたさつま芋の皮は、きんぴらにしたり、お味噌汁の具にしたり、
 無駄なく使いましょう。

 【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
白ごまねりねり(白練りごま)










いり黒
炒りごま(黒)






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ひじきの黒ごま煮

11月に入ってから、
「ブラック・フライデー」(BLACK FRIDAY)
という言葉をよく目にします。

スーパーや百貨店などの実店舗から、ネットショップまで、
ブラック・フライデーの名のもとに大きなセールが催されているよう。

日本では、ここ数年急に増えてきていますが、
もともとはアメリカ発祥のイベント。
11月の第4木曜が感謝祭で、その翌日の金曜日にクリスマス商品を買う客が
急増し、黒字に転じる(?)…ことから来ているそうです。

実際、もともとのブラックフライデーは、19世紀にウォール街で起きた金融恐慌
で、暗黒の金曜日…と訳されていましたが、それが今や、
「ブラックフライデー」は、アメリカだけでなく、
日本など様々な国で大規模なセールが行われる一大イベントとなっています。

「ブラック」が付くと、ブラック企業、ブラックマネーなど、
よくない印象のものもありますが、いいイメージのものもあり、
オール・ブラックス(ニュージーランドのラグビー代表)は素晴らしいし、
シリウス・ブラック(ハリーポッターの登場人物)はとても素敵な人物。
ブラックは、不思議な魅力ある言葉です。

日本語でも、黒は、黒幕、黒星など悪い意味だけでなく、
黒帯、黒字など優れたいい意味にも使われています。
そして食べ物に関しては、「黒」がつくと、栄養のある身体によいものが多いのです!

黒豆、黒米、黒砂糖、黒酢、黒きくらげ、黒にんにく、そして、黒ごま!
いずれも栄養価の高い食材。米や砂糖は、白よりも黒の方が、
精製されていない分、いろんな栄養がしっかり残っています。
(ちなみに、白ごまは黒ごまとほぼ同等の栄養価です!)

名前に黒がつかなくても、黒色の食材、
昆布や海苔・ひじきなど海藻、干しいたけ…等など、昔から
東洋医学では「黒い食べ物は老化を防止する」と言われているほど。

きょうご紹介するのは、黒いひじきを、黒ごまねりねりで煮た
インパクトのある黒い煮物です。

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良質のたんぱく質、食物繊維、カルシウムが豊富な黒ごまに、
ミネラルや食物繊維がたっぷりで、低カロリーなひじき。
見た目は黒黒していますが、実は
にんじん、油揚げ、干しいたけ、ちくわも加えているので、
栄養バランスがとれた一品。

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何より、黒ごまのコクと風味で、とても美味しく
仕上がります。
ごはんとよく合うので、お弁当のおかずにもぴったり。
黒い一品が、お弁当箱に入っているとアクセントになって、
見た目もしまります。

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栄養たっぷりでご飯が進む煮物、
是非作ってみてください。

◆ ひじきの黒ごま煮

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【材料】
・ひじき 1袋(12~15gくらい)
・干しいたけ 2枚
・ごま油 大さじ1
・にんじん 小1/2本
・油揚げ 約10㎝分
・ちくわ 1本
・干しいたけ 2枚
・塩 少々
A【酒・みりん・醤油 各大さじ1.5】
・黒ごまねりねり(黒練りごま)大さじ2
・黒すりごま 適宜

【作り方】
1.干しいたけは水で戻しておく。(戻し汁と水をたして1カップ強にしておく) 
 ひじきも表示通りに戻して、ざるにあげておく。
2.にんじん、油揚げ、ちくわ、干しいたけを細切りにする。
3.鍋にごま油を入れてあたため、ひじきと2を入れて塩をふりかけ炒める。
4.全体に油がまわると、1の戻し汁とAの調味料を加えて煮る。
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 煮汁が少なくなると、黒ごまねりねりを加えて、全体にいきわたるようにして
 味をととのえ、器に盛り、黒すりごまを散らす。


 
 
【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 







ねり黒150
黒ごまねりねり(黒練りごま)









すり黒
すりごま(黒)








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ごぼうとごまのポタージュ

日に日に秋の深まりを感じる今日この頃。
着るものは、秋冬の装いへと変わり、そして、
食卓では、ついこの間まで登場していた夏野菜から
寒い時季が旬の野菜へとシフトしています。

晩秋から冬が旬の野菜と言えば、
ほうれんそうや小松菜、菊菜などの青菜や、
大根、かぶ、にんじん、れんこん、ごぼう等の根菜などなど。

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きょう焦点を当てる野菜は、ごぼう。
地味に思われがちですが、
ほかの野菜にはない風味と、力強い香りは
献立の主役を張ることもあり、また、いろいろな料理の名脇役です。

ごぼうと言えば一番に名前が上がりそうな
きんぴらごぼう。
日本のお総菜の代表のひとつ、おふくろの味の定番。
日々の副菜に、定食に、お弁当にもピッタリの
ごぼうが主役の一品です。

あと、ごぼうは天ぷらにしても美味。
大ぶりに切って揚げるもよし、ささがきにしてかき揚げにしてもよし。
また、
炊き込みご飯、お味噌汁や豚汁、粕汁などの汁物、おからなどの煮物
に加えると、風味よく、食味よくなります。

魚のあら煮に加えて一緒に煮ると、ごぼうが魚の臭みをカバーしてくれ、
ごぼうは、魚の旨味をすって味わい深く仕上がります。

栄養面でも優れているごぼう。
かつて、薬草として利用されてきたという歴史があるほどで、
食物繊維やミネラルが豊富。
腸内環境を整えてくれ、糖尿病など生活習慣病の予防に効果的です。

さらに、ごぼうには、ポリフェノールが多く含まれています。
ごぼうのポリフェノールは、老化防止、風邪予防、血液サラサラなど
いろいろな効果が期待できます。

ごぼうは、アクが強く、切ると茶色く変色します。
一般的に、切るとすぐに水につけてアク抜きをしますが、
アクの主成分は「ポリフェノール」。
長時間つけると、せっかくの成分が流れ出て
風味もなくなってしまうので、水にさらす時間はできるだけ短く。

私は、切るとすぐ加熱するようにして、ほとんど水にさらしません。

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さて、ごぼうの前置きが長くなりました。
今日ご紹介するのは、ごぼうが主役のポタージュ。

ごぼうの香りと旨味がとけこんだ、味わい深いポタージュです。
隠し味に白ごまねりねりと白味噌を入れ、
ミキサーやブレンダーを使わずに仕上げました。

トッピングは、カリッと揚げ焼きにしたごぼう。
食感と風味がいいアクセントになっています。

ごはんにもパンにも合う深みのある味は、子供から年配の方まで人気です。
滋養もたっぷりのポタージュ、是非作ってみてください。

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◆ ごぼうとごまのポタージュ
【材料】(約4人分)
ごぼう 1本(太め)(180gくらい)
玉ねぎ 1/2コ
エキストラバージンごま油 大さじ2
塩 少々
水 2カップ
A【白みそ・白ごまねりねり 各大さじ1、白だし 大さじ1/2】
豆乳 2カップ
塩、こしょう 適宜
黒すりごま 少々

【作り方】
1.玉ねぎは薄切りにしてからざくざく切る。
2.鍋にエキストラバージンごま油(大さじ1)を温め、1を入れ、
 塩をふりかけて炒める。
3.ごぼうは、洗って皮をこそげ取り、5㎝程を残してすりおろす。
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(切り口を斜めにしてすりおろすとやりやすく、はやく出来る)
  おろしたらすぐに2の鍋に入れて炒める。(おろしている間に
変色していくので、3~4回に分けて鍋に入れる)
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4.しんなりやわらかくなると、少しずつ水を加えていく。
Aを入れてよく混ぜ、蓋をして10分程煮る。
5.豆乳を加え混ぜ、味をととのえる。
6.残したごぼうを薄く切って、水気をペーパーでふき取り、エキストラ
 バージンごま油(大さじ1)で揚げるように炒める。弱火で両面、
 カリッとすると取り出す。
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7.5を器によそい、上に6のカリッと焼けたごぼうとすりごまをのせる。


【今回使用したのはコチラ】
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エキストラバージンごま油










ねり白150
白ごまねりねり(白練りごま)











すり黒
すりごま(黒)








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